もうだめだblog

好きなアイドルの好きなところだけを書いていきたいブログ。ほぼukka(ex.桜エビ〜ず)のこと。

「川瀬あやめ生誕ソロライブ~ayamaison2021~」 参戦のレポ

あやめちゃんの20歳の生誕ソロライブ、アヤメゾン2021の参戦記的な、ライブレポ的なやつを書きました。

開催されたのは2021年10月31日、なので300日ぐらい前です。今更ですみません。

その遅くなった言い訳から始めますので、まぁ飛ばしてください。


ukkaの界隈は、ライブのレポや感想ブログを書いてるかたが何人もいらして、読むのをたのしみにしてます。他現場のレポも読んじゃったりして、それをきっかけに興味の幅がひろがったりして、ありがたいです。

こちらは、新井みかんさんによる、ukkaブログ部の方々のtwitterリスト。

リスト:ukkaブログ部


執筆される媒体は、noteが書いてるひと多くて更新も活発なので、リンク置いときます。あとLINEblogだったりアメブロだったり。はてなで書いてるかたも何人か。


そんなわけで、アヤメゾン2021のレポも、たぶん誰か書いてくれるだろなーと思ってた。僕なりの感想は書いた( これ。 )し、全体のレポはいいかなーと。
あとレポって、テーマ設定が無いからどこまででも書いてしまうし、書くほどに自分のきもちわるさを晒すのが目に見えてるんだよなーと。

 

けど結局いまだに、ネット上にはあの日のレポはみあたらず。で、観念して書いてみました。ネットに情報がないことであの生誕ライブが少しづつ忘れられていくのだとしたら、それは抗いたいんですよ。僕の推しのいいところ、めちゃめちゃに詰まってたから。
覚えてる限りのことを、この際全部書きました。書くべきところと省いていいところが分別できなくて。そしたらいらん自分の内情の吐露がふえた。
読んで楽しいレポを毎回のように書いてるひとはえらい!超えらい!最上級に尊敬!!

 

ところで僕はいつも、ライブでメモを取ってます。その日のことを覚えていたいという己の欲がつよくて。
メモ取ること、おすすめはしないです。暗闇で手探りで文字を書くのは、慣れていてもむずかしい。メモに気を取られてライブに集中しきれず乗り遅れたりすると、演者に対して申し訳ない気持ちにもなる…。
以下レポは、そのメモと、ライブ直後に某コーヒー屋さんで記憶を整理して書き出したものを元に書いてます。

ではどうぞ。

 

開場~開演
もう最初に書くけど、当選したチケットは最前列に座れるものでした。
推しのハタチの生誕で、初のソロライブで、人生初の一桁整番を引き当てたこと。それと、あとでも書くけど「白い風」が予告されてたことも合わさり、過分な幸運にずっと情緒がふわふわしてた。嬉しいんだけど、そこまでの徳を積んだ覚えがなくて、無事に行って帰ってこれるか不安になったりしてた。

開場を待つ間、第1部のりじゅ生誕を見たオタクが「2階席のカミテ側にメンバーがいた」としゃべっているのを耳にして、2階カミテの様子も見やすいだろうシモテ側に陣取る。
ステージは左右の端にお立ち台が設置されて、真ん中には手作り感あふれるダンボール製の等身大川瀬あやめパネル。スタッフが「開演までのあいだはステージの撮影OKです」と声をかけて、皆あやめパネルをカメラにおさめていた。

場内のBGMは、あやめセレクトの5曲ループ。
・そこらのやつとは同じにされたくない / 雨ノ森川海(BEYOOOOONDS)
・愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間 / アンジュルム
・私のなんにもわかっちゃない / モーニング娘。'17
・青春Say A-HA / モーニング娘。'17
・ゲッダーン! / ももいろクローバーZ
知らない曲もあったけれど、曲調や声の雰囲気からハロプロってことはわかった。このときはShazamという発想がなくて、歌詞をメモってあとで調べた。Shazamのアプリみんな入れよう!こういうときこそ便利。
この日の夜のSHOWROOMで、「自分の持ってるアルバムCDから指定して、BGM用のCDを作ってもらった」と言ってた。収録されてるアルバムを手に入れなければ、と思いつつまだ買ってないです。ハロプロよサブスク解禁してくれ。

開演時間が近づき、スタッフがおもむろにあやめパネルを袖に撤収する。と、影ナレがはじまる。
しばらく聴いて、高井千帆の声だ!と気づく。B.O.L.Tの高井さんは、高校の3年間を一緒に登下校したあやめちゃんの親友。
影ナレの高井さんは「きっと感動的なライブになるので、今のうちに目薬をさしておきましょうね~。ぴっ!」とおどけて締める。高井さん見に来てくれたのかー、と思ったけれど、この影ナレは収録によるものだったとのこと。

 

影ナレが終わりしばし静寂。と、シモテ奥の暗幕の裏からさっきのパネルと同じ衣装のひとが出てきた。カツカツと靴音を鳴らしながら、こちら側には目もくれず早足に歩いて、すこし顔を伏せてステージ中央に立つ。

なにが始まるんだろう、とすこし呆気にとられつつ拍手を送る。
拍手の音がおさまるのを待ち、ひと呼吸して正面を見据え、「♪ひとりで生きられそうって」と、いきなり歌い始める川瀬あやめ。そこにあとからオケが重なる。合図も何もなくライブが始まってしまった。

M1、「ひとりで生きられそう」って、それってねぇほめているの? / Juice=Juice

イントロなしの「あたま落ちサビ」から始まるこの曲。事前に配信で、「Juice=Juiceも予習しておいてください」と言われていたので、やるだろうと予想はしてた。
しかし、この意表をついたスタートにはめちゃくちゃ驚いた。こうきたか!なにそのかっこいい始まり方は!

迷いとか緊張とか、全く感じなかった。強く伸びやかな歌声と堂々とした立ち振舞いで、すぐに場を自分のものにしてしまう。なんかすごくソロアイドルじゃん!と変な感想をもつ。

しょっぱなの驚きをひきずって、いつもと雰囲気の違う推しにしばらく見とれていた。
そしたら間奏のギターソロの終わり、Cメロが始まる直前のところで、(ぱぱっ)と口でリズムを取るいつものくせを見せる。うわー川瀬あやめだー!と嬉しくなったのはここ。ここで、目の前で歌ってるのが川瀬あやめ、というのがばっちり脳内でつながる。
そして間近で見る推しはやっぱりかわいい。アイメイクがキラキラだなぁとか、いろいろ気づく余裕がやっと出てきた。

M2、ファンファーレ(short ver.) / ukka

あやめフューチャー曲ファンファーレ。すぱーんと抜けていくハイが心地よかった。
ファンファーレはそもそも、ひとりで歌い切れるような曲構成ではないため、「眠るアンサー、見つけたら」など一部のパートは歌唱せず、オケで他メンバーの歌声を流すかたちに。サビの歌唱が途切れたらふつう多少は違和感あるとおもうけど、直後のパートで歌うまっぷりを見せつけて、違和感の芽をかき消してく。それで成り立っちゃう。
ソロのファンファーレはその後の東名阪ツアーなどでもセトリに加わったけれど、このときが初披露だとおもう。生誕でひとりで歌いたくて、ショートバージョンのオケを作ってもらった、と、直後のMCで言っていた。


MC~お悩み相談コーナー

「川瀬あやめの生誕ソロライブにようこそ!」と、MCがはじまる。「こんなにたくさんの人に来ていただいて…!」「二階の奥の方まで!」と素直に喜びを口にするあやめちゃん。「知らない人がいっぱいいる」と驚きをそのまんまの言葉で口にすると、フロアに笑いが漏れた。

歌った2曲のことを少ししゃべって、今日の衣装の紹介。「靴も可愛いの!」と見せる足元は、シルバーのスタッズで飾られた黒いエナメルのヒールの高いローファー。それから、「気づいたかな?」と黒ベースの長いネイルチップも。「普段ukkaではこういうのはつけないんだけど、今日はネイルも可愛くしてもらったの!」「ぶつけないように気をつけなきゃ」。そんなふうに、ひとつひとつ紹介して、かわいいの語彙を多用する。

 
 
 
 
 
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最近気づいたけれど川瀬あやめは、かわいくありたい、かわいい自分でいるのが好き、っていうマインドを無邪気にもつひと。いつもよりかわいく着飾れることがとにかく嬉しそうだった。

 

そして、お悩み相談のコーナーへ。ここがもう、すごかった。
事前募集したファンの悩み事が書かれた紙を箱から引いて、それに即興トークで答えていく形式。箱から引いたお題に即興で話を組み立てる、それだけでも十分高度。
なんだけれど、ひとりで見事に切り盛りする川瀬あやめは、お手本のようだった。

まず丁寧にお題を読む。読んだら、「なるほどねー」とか「どういうこと?」とか、まずそのお悩みへの素直なリアクションやツッコミで場の空気をあたためつつ、自分がどう受け止めたかをはっきり見せる。
そして自分の似たようなエピソードを話して「私もそういうときがある」と寄り添ったり。ときには客席に「どう思う?」問いかけて話題への参加を求めたり、2階席にいるメンバーを向いては日頃の不満をぶつけるような小芝居をしてみせたり。
しゃべる口調やちょっとした仕草でメリハリをつけたり感情の起伏をつけたりして、ひとりで観客を楽しませつつ、喋りながら頭ではお悩みへの答えを整理していく。
そしてさいごに、出した結論を短くまとめて「じゃあ私からのアドバイスは、~~~~です」とオチなりまじめな提案なりで締めて、しっかり終わらせてから、次のお題を引く。

お題のカードとマイクを両方持つことすら、ままならないアイドルも多くいる。そのなかで、司会やアシスタントなしで、ここまでできる川瀬あやめに感嘆しっぱなしだった。SHOWROOMや深夜ラジオの生番組経験と、向上意識の為せるわざだとおもう。時間じゅうずっと楽しませてくれた。

ほんとはもっと事細かく、あそこでのあのリアクションが秀逸だったとか、あの言い方に客席がどっと沸いたとか、書きたいけれど、この先も長いので割愛。

そして、そういうトークや立ち回りの技量だけなじゃく、あやめちゃんの人柄の部分についても、このコーナーであやめちゃんが話したことを思い返して、深く感じ得た。
「川瀬あやめは、人が好き。」
そう気づけたのが、僕にとって、この生誕ソロライブのいちばんの僥倖だった。
そのことについては以前にblogに書いた。僕が本来だれかに伝えたかったことはそっちにあるので、気が向いたら読んでみてください。冒頭でさらっと触れたけど、これ。

mou-dameda.hatenablog.com

このエントリーを書いたときは、ライブそのもののレポは誰かが書いてくれるだろうと思ってた。自戒込めて言うけど、書き残すのだいじ。書いて残そうとしなきゃ残んない。


戻ります。まだ2曲目までしか書いてなかった。さくさく行きます。

M3、214(スキダラケver.) / ukka

どうしようスキダラケですか?を3回リフレインする「スキダラケver.」。中央・カミテ・シモテと走り回ってはレスアピールを飛ばすあやめちゃん。シモテ側にいたので、3回目のスキダラケが間近で見れてお得だった。これでもうチケットの元は取った、したがってこの先は全て純利益。
ソロなので「スイモアマイモ」や「バニラ シナモン ローズマリー クミン」の部分は歌唱せず。そのかわり繊細な振付と憂いを帯びた表情を堪能できて良かった。曲終わりの顎をくっと上げるところ、キリッと見据える表情も素敵だった。

M4、チャイム / 私立恵比寿中学

隣の席のベテランっぽいオタクが沸き狂って泣いていて、きっと思い入れのある楽曲なんだろなぁと、隣で見ていてじーんとなった。僕はこの曲がエビ中の昔の楽曲だということも知らなかったけれど、右手を横に上にと伸ばすサビの振りをその場で真似したり楽しかった。

M5、アレコレしたい! / Juice=Juice

これも知らない曲だけど、クラップがたのしくて沸いた。ここでクラップ入れるとかを、ちゃんとステージから動きでおしえてくれる。そして歌がうまい。
そして間奏で腕をぐるぐるまわしてギターを鳴らす振付とか、たのしそうに歌い踊る。これもまた、あやめちゃんアイドルじゃん!って思ってた。

M6、Be 元気<成せば成るっ!> / Berryz工房

Aメロの「♪ないないっ」のところの歌い方が少しアザトい感じに語尾が跳ねて、めちゃめちゃかわいかったのが印象に残ってる。語尾にハートマークついてる感じ。
後日、本家Berryz工房さんのMVやパフォーマンスをYoutubeで見てみたら、バサッと言い捨てるような、あしらうような歌い方をしていて、あやめちゃんのとは全く印象が違った。
えっ?あやめちゃん、わざと可愛く歌ってたんじゃん!と、そのとき気づいた。なにそれかわいい。

これは完全に想像なんだけど、あやめちゃんが見せたかったのは横山玲奈さんの、この「Be元気」だったんじゃないかな、と僕は思ってる。ハロオタ川瀬あやめが推しメンに据える、モーニングの横山さん。

www.youtube.com

これ。こんなかんじの「♪ないないっ」だった。

ハロプロメンバーによるソロの「Be元気」のうち、当時Youtubeでさくっと検索して見つかるライブ映像は、横山さんのこれと佐藤優樹さんのと、そのたった2つしかなかったんですよ!
僕の想像の根拠はたったそれだけ。でもさ、
ハロオタ川瀬あやめはこの曲の本家本元の歌い方を知ってる、知ってる上でかわいく歌った、ってところまでは確かだと言っていいと思う。
直後のMCであやめちゃんは、「このブロックは、かわいいのブロックにしようと思ってたんだけど、どうだったかな…」と、ちょっと自信なさげに言っていた。その意図が今ならわかる。川瀬あやめの思い描くかわいいは、ど王道ど真ん中のアイドル。


MC~撮可タイム~バースデーケーキ

MCのさいしょに、このブロックで演った曲のことを。エビ中の「チャイム」については「これはワタシ的にエモい曲」「むかしカバーしていた頃のことを思い出す」と思い出を語っていた。
「もう、ダンスができないのよ、まだちいさいから!」「脚のこれとか、全然できなくてさ…」と、左脚を斜めに交差させてからターンする、という今となっては簡単すぎるくらいのことにも苦戦していた当時のことをしゃべっては、2階席で頷くりじゅ・空・もあに、「だったよねー」と呼びかける。

そんなむかしの動画、これの15秒めぐらいに、その、たどたどしいターンが見れる。

www.youtube.com

「いつのまにか、カバーもやらなくなっちゃったから…」と寂しげに言うかと思えば、「まぁ、持ち曲が増えたからだけど!」とドヤって、また客席を沸かせていた。

続いて撮可タイム。エビ・バディ・ワナ・ビーをBGMに、ステージを動き回ってはカメラにレスを振り撒いてく。2階席のメンバーや加入が発表されたばかりのりな・るりにも、しっかりレスを送っていた。途中いちど袖にはけて、「私がヒロイン」のタスキを装着して出てくる。それ要るんか?つけたかったんか?と内心ツッコんだけど、本人はいたって楽しそうなのでOKです。ええあなたこそがヒロインです。
撮可の写真は、探してください。撮るの僕は向いてないので。twitter検索結果へのリンクを置いときます。
→(  twitter検索結果 : [#アヤメゾン2021] ,画像付き


撮影タイムが終わって、「写真を載せるときのハッシュタグは~」と言いかけたところで、HappyBirtydayの音楽にかき消される。「ちょっと!いま喋ってるのよ」とPAに向かって笑いながら苦情をいれるあやめちゃん。
気にせずケーキを持って登場したのは元メンバーの桜井美里。伸ばした髪をビビッドなピンクに染めて、前髪ぱっつんのみっぴ。
「お友達の、桜井美里さんでーす」と紹介して、さっそく「髪どうしたの?」。そりゃ聞きますよね。みっぴは「あっ、髪?やっちゃったぁ!」とあっけらかん。その言い方が最高にみっぴらしかった。

 
 
 
 
 
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ケーキを受け取りながら、長いネイルで引っ掛けないように持ち方を気にするあやめちゃんがかわいかった。
みっぴが袖にはけると、「まさか、プリキュアさんに来てもらえるとは、思わなかったですね~」とMC再開。ケーキを持っての記念撮影では、2階席のメンバーも一緒にピースサイン。カミテのバルコニー席の端の端に座っていた新メンバーのりなるりは、手だけでも画角に映り込もうと思いっきり腕を伸ばしていて、微笑ましかった。

その頑張りが写ってるのが、これの3枚目!

左から、空ちゃん・りじゅちゃん・もあちゃん。で、ここにギリギリ見えてる手が、りなちゃん(上)と、るりちゃん(下)。
写ったぞ!ナイスりなるり!そしてナイスカメラマン!

MCは途中で遮られたハッシュタグの話に戻り、「#アヤメゾン2021」でお願いします、とあやめちゃん。「アヤメゾンはカタカナです!ローマ字だと、スペルとか間違えちゃったりして面倒だから!」と。それをきいてフロアには少し笑いもあふれたけれど、わかりやすさ優先の合理的な判断にナルホドと思った。思い起こせば、「それ9」の略称もそう。「月9」じゃドラマのことになっちゃうから、と言ってあやめちゃんが提唱したんだった。

 

M7、BIONIC CHERRY / ももいろクローバーZ

オケのイントロの「♪ずーっきゅん、ずっきゅん、」が鳴る。マジか!それ来たか!いや選曲天才か!
めちゃくちゃ沸いた。あやめちゃんも歌い出しからステージを動きまわり、お立ち台に駆け上がってはフロアに向かって「いきますよぉー、うぅーーっ ゼット!」と、憧れの存在になりきってはっちゃける。
ハロプロは詳しくないけれど、ももクロはしっかり通ってきたオタクなので、ここは態度で示さなきゃと記憶の限りのつたない振りコピをがんばった。Aメロ前の、挙げた両腕をゆらゆらさせながら沈むやつが久しぶりに楽しかった。
そもそもとして、あの死ぬほど忙しいBIONIC CHERRYを、たった一人で歌い踊れるのはすごい。要所要所の決めの振りやジャンプをよどみなく繰り出しながら、楽しそうにステージを走り回る。
落ちサビではクラップを要求。クラップの音に包まれて「♪ハラハラさせるのや はらはら降る花びらや」を歌い上げるあやめちゃん。
そうだった、川瀬あやめはただももクロ好きなんじゃない。ももクロになりたい一心で二年越しでスタダのスクールガールズオーディションを受けたひとだった。それを思い出して、ちょっと涙腺にきた。

そして、「♪愛をこの手に 愛のイナズマ」のパート直前。あやめちゃんはフロアにむけて、まさかの台詞を呼びかける。

「みんな歌ってー!!!」

マジもマジのトーンで言う。いや声出し禁止なんだってば、とマスクの下で苦笑しかけた。が、今ここでは川瀬あやめはももクロであり、ももクロならそうなのだ。合唱するフロアの景色をお望みなのだ。
応えなきゃならない。なので、大袈裟な口パクで「♪愛をこの手に 愛の稲妻」をエア合唱した。マスクをしててもステージから見てわかるように。せいいっぱいの声を届けているつもりで。
そうすると、フロアの熱を感じながらも耳からはもちろん、あやめちゃんの歌声だけが入ってくる。そしてあたまの中では、リアルのあやめちゃんの声とイマジナリーな自分の声の2つだけが、はっきりと重なって響く。うそみたいだけど、そうなるんですよ。これには全身が震えた。
声出しを禁じられた状況下ゆえの、いくつもの条件が重なって生まれたこの脳内合唱の数秒間は、いろんなものが渾然一体となった恐ろしくエモい時間だった。

M8、キミマミレ / 井上苑子

BIONIC CHERRYの高揚を鎮めてくれる、可愛らしく、切ない曲。後拍のスイングが心地よく、自然とフロアに手拍子が湧く。

この曲の落ちサビの最後、「♪プラネタリウムの星も」のあとの「♪キ・ミ・マ・ミ・レ」はそこだけウィスパーになる。
そのウィスパーボイスになる場面で、ずっと心地よくフロアから鳴らされていた2・4拍のクラップが止まる。止まったことにびっくりした。だってこれ初めて聴くのに、皆が知ってる曲じゃないはずなのに、まるで約束ごとのように自然に音が消えて、あやめちゃんの囁き声だけがふわっと溶けていった。
あやめちゃんが作った、”場”のちからなんだと思う。


曲終わりとともに、あやめちゃんは袖にハケる。ステージの照明が落ちて、奥のスクリーンに映像が映る。

幕間VTR、横浜デートVlog風映像

流された映像は、後日あやめちゃんのInstagramにそのままアップロードされています。文字で説明するよりも、それを見てもらえたらと思う。

 
 
 
 
 
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自然体そのまま。撮影したのがメンバーの茜空ちゃんだったというのもあると思う。
編集は、あやめちゃんが「こころたん」と呼ぶ現場マネージャーさんが担当したと後で知った。マネージャーさん有能!

で、僕にとっての、この日の最大瞬間風速はこのあとでした。

動画のあやめちゃんが観覧車に乗るあたり、BGMが消えるあたりのタイミングだったと思う。
ステージ奥の暗幕の間から、あやめちゃんが目立たぬようにそっと入ってきて、シモテのお立ち台のとなり、ちょうど僕の正面に立つ。
場内は暗く、プロジェクターのスクリーンから漏れる明かりだけ。その淡い間接光をかすかに浴びて佇む、眼の前の推しは、幻影のようだった。
座ったまま、しばらく見とれていた。映像が終わって周りの席の人が立ち上がるので、我に返って自分も腰を上げる。
すこし間があって、眼の前の幻影みたいな推しが、言う。

 

「ねぇ、私のこと、どう思ってる?」

 

M9、I Need You ~夜空の観覧車~ / つばきファクトリー

そういう台詞で始まる曲です。でもこの演出をど正面至近でくらったら、人はそうなる。足の力が抜けた。
ライブで立てなくなるの嘘じゃないんすね。二足で立つとよろめくので、ずっと柵にしがみついて見てた。ピンスポットに優しく照らされて、お立ち台に横向きに浅く腰掛けながら歌ったりする姿が天使だった。このへんの僕はだいぶやられている。
立てた小指を見せながら3つ繰り返す「 I need you. 」の、1個目のyouの言い方があどけなくてかわいい。「あにっ、じゅっ↺」って感じで語尾が弾む。

帰ってからMVを見た。あやめちゃんはこれをやりたかったそう。いいおもいをさせていただいて、ありがとうございます。

www.youtube.com


M10、白い風 / ももいろクローバーZ

イントロで泣きそうになった。ついに来た。
「白い風」を歌うことは予告されていた。前日に行われた「スタプラフェス2021」の終演後の、ももクロYoutube生配信「自由」で。本当はバラすつもりじゃなかったけれど、玉井さんに訊かれてしまったから、そう答えるしかなかったそうだ。

youtu.be

(ukkaの出番は42:50から。あやめちゃんの「歌います」は53:10ごろ。)

川瀬あやめの白い風、僕にとっては「オタク続けていて、いつか叶ったらいいなぁ」って感じの夢だった。それがあした急に叶うと知って動揺した。
けれど、先に知ってて良かったと思う。知らずに目の当たりにしたら、僕はそれを覚えてる余裕もないかもしれない。

紛れもなくそれは、”川瀬あやめの” 白い風だった。
節回しに、ももクロが歌うときのクセを持ってこない。「♪今なら 答え出せそうだよ」の後半で裏声にはいかないし、「♪ただハローとグッバイ」のグッバイを跳ねない。このへんで気づいて、そうか、と思った。ももクロを真似しない。自分の歌で、自分の表現で、この歌を届けるつもりなんだと。
SHOWROOMなんかの個人配信であやめちゃんは、時々カラオケを披露してくれるんだけれど、ももクロに関してはどうしても歌い方を真似しちゃうと言う。それに、ついさっきのBIONIC CHERRYではあんなにもノリノリで、ももクロと自身とを重ねていた。
だからこそ、川瀬あやめらしい歌を貫こうとする姿は、そこに意志を感じられて胸を打った。僕が待ち焦がれてたのって、これだったのかー、と。

あやめちゃんは1番Bメロを歌いながらカミテのほうへ歩いていって、カミテお立ち台横で1サビを歌う。ってことは…。
その確信のとおり、シモテのお立ち台横にも、歌いに来てくれた。「♪そんな風にして明日もまた」から2サビの終わり「♪忘れない ずっとずっと」まで。すこし目をうるませていた。

 

MC~本編終了

このあたり記憶が曖昧だれど、4曲ぶんの曲紹介をして、曲を選んだ理由なんかを話して、今日はありがとうございました、ですぐに袖へとハケていったと思う。たぶん。

 

「白い風」の余韻がすごかった。
あやめちゃんは、「私はいろんなアイドルさんを好きになるし、そのときそのときで、自分の憧れや理想像も変わっていっちゃう」と言う。まだまだ他にも、生誕で歌いたい曲があるそうだ。

スタプラアイドルフェスの第3回は、たぶんない。吉田アナが言う通り、同事務所内といえどレーベルや関係先の垣根を超えて集まることは、ますます難しくなるだろう。「後輩」と括られていた各グループは、とき宣を筆頭に力をつけて、それぞれにアイドル界でのポジションを手に入れようとしている。それはもちろん幸せなこと。

またもう一度「白い風」を見れる機会が来るイメージは、今はちょっと湧かないな。けれど、それでも、何年後かわからないけど、もういちど白い風を見れる日が来たらいいなぁ、オタク続けていたら叶うといいなぁと思う。

 

アンコール

アンコールの1曲目は、あやめちゃんが初めて好きになったアイドルの楽曲だった。

EN1、初日  / AKB48 teamB

チームAとKから遅れて結成され、目の前にはいつも、先に活躍する先輩がいた、チームB。「初日」はそんな彼女たちの、アイドルとして花開くときを夢見て切磋琢磨する日々を謳うアンセム
どうしても重ね合わせてしまう。
スタプラの同期や同世代が、ひとまわり大きな規模の公演を果たしたりメジャーデビューを決めたりと着実にステップアップしていくなか、自分たちだけすこし取り残され気味だった時期。あやめちゃんを奮い立たせてくれたのはこの曲だったのかもしれない。そのストレートな歌詞ひとつひとつがぐっときた。

EN2、タリルリラ / ukka

ただただ楽しいだけの、多幸感に満ちたタリルリラ。
「お前がいちばん、あやめ!」って言えないのはもどかしいな、なんて、ちょっとだけ思ったけどすぐに、そんな小さな雑念もどこかへ飛び去った。
「あそぼうよ」は、親しい人に呼びかけるような、何のてらいもない素直なあそぼうよ。クラップして踊って笑顔で終わる、ukkaの現場でいつも身をゆだねてた、心地よいオーラスだった。

 

MC・スピーチ・終演

「これで、私の用意してきたもの全部です」とあやめちゃん。「楽しくて、あっという間に終わってしまった」と、からっとした笑顔で言う。
曲のことを少し話して、グッズを紹介。トートバッグに大きくプリントされた自分の顔を見せては「写真がすばらしくて、私じゃないみたいで…」と感激していた。ばっちりメイクでキメ顔の写真は少し昔の北川景子っぽさがあって、やっぱりちゃんとスターダストの美人なんだよなぁと改めて思ったりした。

さいごにあいさつのスピーチをして、終演。あやめちゃんが舞台からハケたあとのスクリーンには、冒頭の等身大パネルのメイキング映像が流れる。途中からはエンドロールとなり、ダンボールを床に広げて作業するあやめちゃんをバックに、今回お世話になったスタッフさんひとりひとりの名前が、あやめちゃん独自の親しげな呼び名で紹介されていた。

レポの締めに、スピーチの内容を。
以下は、僕のライブ中に取ったメモと記憶をたよりに、終演直後に某コーヒー屋さんで書き起こしたもの。ここまで書いたものも、そのときの書き起こしが土台だけど。
抜け落ちもあるし、言葉遣いなどは全く正確じゃない。けど、だいたい雰囲気としてはこんなふうでした。

今日は本当に楽しかったです。たのしくてたのしくて、あっという間だった。
こんなにたくさん、私の生誕のために集まってくれて、本当に感謝です。

ハタチ…。もうハタチになってしまった。早すぎて…
ハタチになった感じがしないんです。気持ち的には、まだ16なんです。見えます?16歳に?(会場、拍手)
あ、見える?じゃあみんな、川瀬あやめちゃんは何歳なの?って訊かれたら、あやめちゃんは16歳です!って、教えてあげてください。

アイドルを始めてから、もう7年…。
ももクロさんになりたくてオーデション受けて、7年やってたら、昨日はももクロさんとお話もできて!
もう、友達みたいに接してくれておしゃべりしてくれて、私ももクロに入ったのかな?なんて思っちゃって。もう思い残すことはないですぅーって感じだったんですけど。…

私の片方のおばあちゃんは、私が小学4年生のときに亡くなったんです。なので、私のアイドルのすがたを知らないんです。見せられなかった…。
片方のおじいちゃんが、ついすこし前に亡くなって、
おじいちゃんは、あまり普段はアイドルのこととか話さなくて、あまり興味なさそうなふうだったんだけど、亡くなるちょっと前の日に、会って話すことができて。そのとき、「がんばってね」って私に言ってくれた。

( [補足] 知らないところで、おじいちゃんは見ていて応援していてくれた、ちゃんと言葉にしてくれたから、私は気づくことができた、っていう文脈だと思う。)

その言葉が、支えになっていると思います。
だから、家族にもメンバー5人にもスタッフさんにも、感謝して、ちゃんと気持ちを言葉にして伝えていきたい。

話すことを考えてこなかったので、まとまらないけど、

ハタチ…。ハタチになってしまったっていうのがもう、イヤでイヤで…。(会場、笑)

アイドルになりたくて、こうしてアイドルになることができたので、満足するまでアイドルを続けていきたいです。

新メンバーが入って、たいへんなんだけど。
ほんっっと、たいへんなんです。マイペースで…(小声)。(会場、笑)
でも、6人でいいものが見せられるように、舞浜にむけて、がんばっていきます。

これからも、もっといろんなことができるように、おおきな場所に立てるように、
そのなかで、みなさんの力を借りなきゃいけないときもあると思いますが、
みなさんが私の支えなので、これからも、川瀬あやめとukkaの応援をよろしくおねがいします。

 
 
 
 
 
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以上です。めちゃめちゃ良かったです。
席が良くてシンプルにおいしかったってとこも、まあまあ大きいけど。
けど、それを差し引いても、間違いなく最高の時間だった。自分の推しの人柄や考えてえていることを、今までより一段深く知ることができたし、こんなにすごい人だったんだ、と認識を更新させられました。


このライブの翌月、ukkaは新しい6人体制のお披露目があって、それからすこしづつ、新生ukkaのかたちを築き上げて、今年ついに、メジャーデビューを勝ち取りました。

デビューミニアルバムのリリースは、11月16日。
今年の秋は、ukkaはいそがしくなりそう。なので生誕のライブやイベントがあるかどうかは、わからないかも…。
無かったとしても、そんな理由なら歓迎です。メジャーデビュー日に向けてイベントや媒体露出などが様々待ってるという、今のこの嬉しすぎるわくわくの状況。未来がたのしみです!

というわけでukkaを気になったかたは、リリイベにぜひ!たくさんあるので!
最新の日程は、ukkaの公式LINEアカウントに訊いてください。
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