ボクエールに託されたストーリーは円陣からはじまる
ukka (発表時は旧グループ名の"桜エビ～ず")の初期の楽曲のひとつ、「ボクエール」のことを書かせてください。
書いていておかなきゃ！という衝動が、いまメチャクチャあるんです。いま。
あ、旧名の頃の話なので、以下「桜エビ～ず」のほうの名前で書かせてください。
なんでいまボクエールなのか、をざっくり言うとですね、
なんで今なのか、ってほどの理由はないけど、
あえて言えば「はじめて公式から動画が出たから」ですね。
ボクエールは、音源を入手しづらい曲なんです。
限定販売だった3rdCD-Rにのみ収録の曲で、サブスクにもなし。メルカリとかでCD-Rを探すしか無い。
Youtubeに、公式じゃない(無許可な)転載ライブ動画があって、現実的にはそれを見るよりほかないって感じでした。
が、先日の全曲披露コンサート『ALL OUT』の映像の公開によって、やっと、公式コンテンツに登場しました。長尺ですがボクエールは52分から。
うん、ありがたい！
それで、なんでそんなにボクエールがだいじなのか、っていうと、
メンバーを間近で見てきた人が、
メンバーのために、
メンバーに向けて、書いて持ってきた曲だから。
に尽きます。
この曲に関しては、うまれた背景を知ってたほうが絶対いい！ちょっとだけ、特別なんですボクエールは。
そういうのってありがちな話のようだけど、「グループに向けて」と「メンバーに向けて」は同じようでちょっと違うんです。
ALL OUTのライブや動画でこの曲を知った人にも、曲のエピソードを知っててほしい。
なので、
リンドバーグ新規の、ボクエール誕生当時をリアタイで知らない僕が書くのは適任じゃないとは思うけど、きちんとまとめられたものがネット上に見あたらないので、僕が書きます。
間違ってたら誰か補足してください。
まぁ、そもそも、バイアスかかったオタクがなにか書いたって説得力なんか無いわけですよ。
誰かの文章よりも、彼女たちの言葉を紹介して、直接ふれてもらったほうがいい。そうするほうが、素直に受け止めて、深く思い馳せることができると思います。
というわけで、
じゃあまず１個めの証言は、SHOWROOMの#41、2017年9月6日の放送回です。
これは2017年9月2日に行われた９thワンマンライブを映像で振り返るところ。
・応援ソングであり、歌っている自分たちも励まされる曲。
・書いてくれたのは（作詞作曲：太田晴之さん）は、彼女たちがいつもお世話になっているレッスンの先生。
・最初はそのことを隠していて、気付かれないように名前を変えていて、彼女たちは知らなかった。
・ある日、「これ実は、僕が書いた曲だよ」と言われ、すごいびっくりした。
・でもすごい嬉しい。そういう気持ちが詰まっている曲。
はい、じゃあ次。２個めは、SHOWROOMの#35です。
３ヶ月ぐらい遡って6月14日の配信。6月4日の８thワンマンの振り返りです。ちなみに余談ですが、もあちゃんはこの回が番組MC初挑戦でした。
めっちの勘違いは、まぁご愛嬌ということで、新しい情報を抜き出すと、
・曲をつくってくれた理由をきいたとき、みんな泣いた。
・書いてくれたひと（太田晴之さん）はボイストレーニングの先生。
・「俺の藤井」で負けてしまった私達を見て、書いてくれた曲。
・「一番星みつけた こんな近くにあったよ」は、太田先生にとって桜エビ～ずのみんなが一番星、という意味。
・「一等賞じゃなくてもさ 君は君でいいからさ」は、一番になれなくても自分達らしくいてほしい、という太田先生から桜エビ～ずへのメッセージ。
ね。いいはなしなんですよ。
自分も後追いでこの動画を知って、見たときは泣きました。
メンバーの話しぶりから、太田先生からこの曲に託して伝えてもらったことを大切にしている様子がうかがえて。
その、太田先生の心を動かした「俺の藤井」というのは、
2017年1月に開催された「俺のネクストガール2017～もちろん藤井～」のこと。
俺のネクストガール2017 〜もちろん藤井〜 2017年1月7日(土)、8日(日) 品川 Club eX、ステラボール ２会場２Days
これに、桜エビ～ずはメジャーデビュー前のグループ全11組のひとつとして出場します。まだ小学生のもあちゃんはお留守番で、５人での参戦でした。
出場者は他には、はちロケなどの3B junior各ユニットと、いぎなり東北産など地方営業所の若手レッスン生ユニット。
初日・二日目それぞれ、各グループ持ち時間15分ずつのライブを披露し、お客さんの投票によって決まった勝者１組は、２日目の夕方から開催される品川ステラボールのステージに、たこ虹・とき宣・ばっしょー・ロジャポのメジャー４組とともに立つことができる。
というルールでした。
なにかと対決させたがる風潮のスターダストですが、結成から１年半の桜エビ～ずにとっては、勝敗のかかったイベントはこれが初めてでした。
まあ僕は見てないし、映像もないし、詳しく知らないんだけど、
twitterやブログに残った痕跡から当時の彼女たちのことがうかがえます。
彼女たちがどんなふうに頑張って、なにが太田先生の胸を打ったのか、
資料並べとくのであたってください。
桜エビ～ず、本日２番手！
— ukka（旧桜エビ〜ず） (@ukka_music) 2017年1月8日
セットリストは
M1 オスグッド・コミュニケーション
M2 こころ予報
M3 オスグッド・コミュニケーション
M4 オスグッド・コミュニケーション
メンバーと話し合って決めたセットリスト、やりきりました！からの反省会！#桜エビ～ず pic.twitter.com/TPVqbDx9ex
まず、チーフマネージャーの藤井校長がライブ後に上げたブログ。校長が桜エビ～ずメンバーに向けてブログを書いたのは、後にも先にもこの一度きりです。
もうひとつ、一年後の同じ日に、俺のネクストガールでのことを振り返って書かれた川瀬あやめのブログ。これに、あの日のおおよそのことはまとまっています。
丁寧にひとつひとつ一年前の自分を振り返り、あの日のことを糧に未来の夢を描いていて、僕には、いちばん胸に来るものがありました。
そのほか、ライブが終わった後のメンバーのブログも、列挙しておきます。もっと知りたくなった人は、このへんもあとで読んでみてください。
・川瀬あやめ 《川瀬の部屋》 | ukkaオフィシャルブログ Powered by Ameba
・茜空 自分達の力だけで。（茜空） | ukkaオフィシャルブログ Powered by Ameba
・村星りじゅ * ２日間ありがとう ⇝りじゅ～す☺* | ukkaオフィシャルブログ Powered by Ameba
・桜井美里 写真館←みっぴ♡ | ukkaオフィシャルブログ Powered by Ameba
・水春 みずは:) | ukkaオフィシャルブログ Powered by Ameba
おうちで応援してたもあちゃんのライブ前と後のブログも置いときます。
・芹澤もあです！ 明日は！ | ukkaオフィシャルブログ Powered by Ameba
・芹澤もあです！ お疲れ様でした！ | ukkaオフィシャルブログ Powered by Ameba
参考資料は以上です。
という話を踏まえて、改めて、ボクエールのライブ映像をどうぞ。
ボクエールはね、円陣からはじまるんですよ。
円陣。
ALL OUTの動画を見るまで、僕も円陣のことを意識していなかったんだけど。
ボクエールの振付を作ってくれたのは、
桜エビ～ず楽曲の大半の振付を担当し、いつもダンスレッスンを見てくれている、さとみ先生です。
あの日も、頭を下げてセトリの変更を申し出たメンバーのために曲つなぎの動きを急遽作り直したのは、さとみ先生でしょう。会場でメンバーの頑張りに涙したひとりです。
最初の４拍、たった１小節。振付のパターンなんかいくらでもあるなかで、ここが円陣というのは、込められた意味がないはずがないです。
ボイトレの太田先生も、ダンスのさとみ先生も、チーフの藤井校長も。
そうやってどこか根底で同じ気持ちをもって彼女たちを見守っているように思えて、それで僕はこの、ボクエールという曲が生まれた物語が好きなんです。
