もうだめだblog

好きなアイドルの好きなところだけを書いていきたいブログ。ほぼukka(ex.桜エビ〜ず)のこと。

第1講、持ち替え(=右持ち)の見つけかた ~マイク持ち替えオタク養成講座~

始まりました、マイク持ち替えオタク養成講座。

最初は、持ち替えの見つけかたです。基礎!って感じの内容になっちゃいますが、立派な持ち替えのオタクになるべく、とにもかくにもまず、持ち替えを見つける目を養いましょう。


それには、イントロです!!

持ち替え、すなわちマイクを右手に持つ状態って、イントロで発生しやすいんですよ。

曲をつくるひとって、イントロめっちゃ重視してたりしますよね。曲の第一印象、つかみ。
同じように振付をつくるひとにも、イントロ部分はこだわりどころだと思うんです。
フォーメーション、ポーズ、動き、…いろいろアイデアを駆使して、初めて見る人に「おっ?」と気をひかせる。知ってるファンには「あの曲がきた!」と思わせる。
それに、イントロは振付づくりに制約がない。歌唱がないからマイクの構えを気にしなくていいし、曲あたまなので前の流れを考えず立ち位置とかも自由に決められる。コレオグラファーにとっての、腕の見せ所だとおもいます。
特徴的・個性的な始まりかた、印象に残る振付や動き、どのアイドルを推すオタクでも、なにか思い当たるものがあるはずです。

そんなことから、イントロは、本来なら避けるべきイレギュラーな「マイク右持ち状態」が比較的発生しやすい、って気がします。AメロBメロサビとかよりも、たぶん。


あとまぁ、紹介しやすいです。動画の最初だから、見ていただくのに都合がいい。

というわけで、
イントロでの右持ちがよくわかる曲をいろいろ、動画をまじえて紹介していきます。


例1)ハイタテキ(私立恵比寿中学

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古い動画で恐縮だけど、手元がよく見えるので、これで。
最初のポーズで高く伸ばす手が右手のひとと、左手のひとがいます。この、出された手の違いを見つけることが、持ち替え状態発見のすべての基本です。
この映像だと、左手を上げている中山さん・松野さん・真山さんが、右持ち状態になってますね。こういうのを見つけていきます。

ちなみに、ハイタテキはBメロでも持ち替えがあります。「♪ある朝突然~」のところ、前を向いて立つひとと後ろ向きのひとが同じ側へ手を出してるのがわかるとおもいます。

例2)MOON PRIDEももいろクローバーZ

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最初の決めポーズ、玉井さん高城さんは左手を出しているので右手持ちですね。この動画はZZver.だけど、5人のときもほぼ同じ振付構成です。

ももクロは、イントロや曲あたまに持ち替えが発生する曲がけっこうあります。マホロバケーションとか、仮想ディストピアとか、ミライボウルとかPUSHとか。
出だしの振付づくりにちからをいれがちなのかも。個性的な振付が多くてたのしいです。

例3)桜梅桃李夢物語(浪江女子初組合)

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シンメトリーな振付のとき、マイクが見えなかったら、そこには右手持ちが発生しています。持ち替え探しに便利な法則です。
これは特にわかりやすいやつ。画面右(カミテ側)の4人が右持ちスタートです。
これ、どこで左持ちに直したのか不思議でした。「♪おーばいとーりゆーめものがたりっ」の両手で花をつくるところで、振付でカモフラージュしながらマイクを左手に戻しているんです。そういうのポイント高いです。

例4)AM0805の交差点(ukka)

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前へ振り向いてすぐのところ、最初に挙がる手がシンメなので持ち替えです。右持ちなのはカミテ側の3人ですね。
ですが、その一瞬が終わったらすぐ全員が左持ちになっています。
で、歌い出し「お砂糖入りの~」で出す手が、またシンメで違うパターンになってます。誰がどのタイミングで持ち替えたのか、探してみてください。

 

例5)ケセラセラっ!(CROWN POP)

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これもシンメの立ち位置でマイクの持ち手が逆になるパターン。で、さらに途中で持ち替えも行っているやつ。「カモン!」のあとで持ち替える里奈・藤田愛理の動きが映っています。
さっきと逆の手が出てきたら、それは持ち替え。
画面左端の藤田さんは短い時間に左右左と持ち替えてるんだけれど、それを振付の流れの中にうまく組み込んでいて、おみごとです。


と、こんなかんじで色々みていくと
なんとなく、持ち替え状態を発見する感覚が掴めてくるんじゃないかとおもいます。どうでしょうか。
上がる手やマイクを持つ手を見て、そこに違和感を感じ取れるようになってきたら、こっちのもんです。

いずれ訓練を重ねると、
「このフォーメーションは!」(あの曲だ…!)
ではなく
「このフォーメーションは!」(持ち替えだ…!)
になってくるかもしれません。だいぶやばいです。

ところで、
マイクを右へ持ち替えた状態で始まる曲は、多くの場合、歌い出しまでに左手に戻すことになります。
その戻しかたや戻すタイミングはけっこうシビアで、「ここしか無い!」っていう最適解に収束します。

アイドルの振付はだいたい、めいっぱい動きの要素を詰め込まれてる。そのなかで、振付を邪魔せず、目立たずさりげなく、なおかつ確実に、マイクの持ち替えができるタイミングは、非常に限られます。
限られた瞬間を突く持ち替えを見つけて、「ここでいくのかー!なるほどー!」って感激するのも、僕の持ち替え観察のたのしみかたのひとつです。
流れの中で鮮やかに持ち替える振付は、もう芸術!って思う。そういうのはこの講座の第3回あたりで紹介しようとおもってます。

持ち替え状態を発見するのは、あるていどセオリーやパターンもあるし、難しくないです。
けど、持ち替えを行う瞬間を見つけるのは、むずかしいです。基本的には目立たぬように持ち替えるものだし、曲も振付もさまざまで法則性もないし。

でもせっかくなので、その瞬間を見つける楽しさも知ってほしい。

例1のハイタテキ。真山さんが左にマイクを戻すことが可能なタイミングは、あのイントロの中で1回だけです。どこでしょうか。

ここかー!! ってなるとたのしいですよ。少なくとも僕は。
謎解きとかアハ体験とかみたいな、脳みそが喜ぶ感覚が、たまにあります。


というわけで、
基礎知識ばっかしであんまり面白みのなかった第1回はここまでです。おつかれさまでした。

次回からは、持ち替えを3つに分類して、それぞれの特徴とか、魅力的と思う持ち替えシーンとかを紹介する予定です。

・踊るための持ち替え(よくあるやつ)
・歌いながら踊るための持ち替え(難易度たかいめ)
・歌うだけのための持ち替え(主にクラポの三田さんのこと)

の3分類で、すすめていきます。どうか、ついてきてください!



(2023/04/01追記。)続きを書きました。こちらよりどうぞ。