もうだめだblog

好きなアイドルの好きなところだけを書いていきたいブログ。ほぼukka(ex.桜エビ〜ず)のこと。

第2講、踊るためのマイク持ち替え(前編) ~マイク持ち替えオタク養成講座~

第2講です。ついてきてくれてるでしょうか。
目次はこちら。

 

 で、前回はこちら。

前回のエントリーのおわりに、
次からは持ち替えを3つに分けて話をすすめていく予定です、と記しました。

・踊るための持ち替え
・歌いながら踊るための持ち替え
・歌うだけのための持ち替え

この順にすすめてまいります。


「踊るための持ち替え」
というのはすなわち、振付の表現に左手をつかうために、邪魔なマイクをその手からどかす持ち替えのこと。いちばんよくある、オーソドックスな持ち替えです。

で、なかでも多いのが、
シンメトリーなカタチになるシーンで、よりバランスよく綺麗にみせるために行う持ち替え。
第1講でもいくつか例示しました。以後こういうのを、「シンメ持ち替え」としましょう。

あ、シンメだからって必ずしも持ち替えるとは、限らないです。そこは前後の振付の流れだったりとか、またそのひとのダンススキルとか、いろんな兼ね合いで。

で、持ち替えオタクは、このシンメ持ち替えの状態を見つけては、「あーシンメで持ち替えてるな、バランス良いな、見栄えにこだわってて推せるなー。」とか思うわけです。
ただ、シンメ持ち替えは、持ち替えの中では珍しいものじゃない。言ってみれば、見慣れた持ち替えです。そう毎度毎度感激するでもない。

けれど、その持ち替えをどうやって実現しているか、によっては、また感激の度合いが変わってきます。「ここでこうやって持ち替えたのか!」という驚き。

 

持ち替え動作を行うタイミングやシチュエーションというのは、いくつか定番があります。

・移動中にさりげなく持ち替える
・ターンしながら持ち替える
・他のメンバーに視線が集中するタイミングをねらう
・後ろを向いてるときや、しゃがんでいるときに持ち替える

なんてのが多いです。覚えておきましょうテストに出ます。
なるべく目立たぬようにこっそりと、またはさりげなくスマートに、と考えると、それを実行する方法はいくつかの似たようなパターンになりがち。
手品師の手法みたいなものですよね。死角をついたり、他のところに目が行くようにしたり。

なので、そんな持ち替えの頻出シチュエーションがなんとなくわかっていれば、あるていど、「ここかな?」って想像がつく。
手品のタネを探り明かすときみたいに。「たぶんあそこのタイミングで持ち替えたんだろうなー」って。

だけど、それがすぐにはわからないときがある。一見持ち替えのチャンスなどなさそうに思える。
そういう、こちらの想定の範囲を超えてくる、鮮やかな技やアイデアで実現している持ち替えは、ポイント高いです。

そんな芸術点の高い持ち替えとして紹介したい、とっておきのが、これです。

無敵のビーナス(ばってん少女隊)の、1番Aメロ。

該当部を繰り返し見れるように、抜き出したCLIPも置いときます。

✂️ 無敵のビーナス1Aの持ち替え - YouTube

瀬田さんの歌い出しのところ、ダンスがシンメになっています。
マイクを右に持ち替えて踊っているのは、シモテ側のふたり。シモテ前列が希山さん、奥にいるのは星野さんで、今の体制だと柳さんがここに入ります。

希山さん星野さんが、マイクを左手に戻した瞬間がどこか、わかりますか?
ダンスの連続性を一切壊さない、シームレスな右持ちから左持ちへの移行。持ち替えのないシモテ側3人のダンスと一緒に見ても、全体に違和感ひとつない。おみごととしか言いようのがないです。こういうのめっちゃ好き。

これを紹介するだけで今日はわりと満足なんですが、
ついでにもうすこし、シンメ持ち替えの動画を載せときます。シンメ持ち替えの話は今回で片付けてしまいたいので。見てってください。

 

・時間。光り輝く螺旋の球。(ukka)サビの持ち替え 

youtu.be

✂️ 時間。光り輝く螺旋の球。サビの持ち替え - YouTube

「♪無限の星くず 弾けて~」で、左右でグーパーしているメンバーがシンメ持ち替えです。ここをわざわざ持ち替えてバランスを整えるのは、振付をつくった水春のこだわりが表れているように思います。


・勇気のシルエット(3B junior)冒頭の持ち替え

www.youtube.com

✂️ 勇気のシルエット イントロの持ち替え - YouTube

センター、奥澤レイナの持ち替え。これもシンメ持ち替えの一種になるでしょうか。
これがもし持ち替えなしで、振り出す左手がマイク持ったままだったとしたら、「勇シル」に説得力は生まれないはずです。
持ち替えの振付を決める動機って、バランスや美しさの追求だけじゃないです。その手を出すことに意味があるんだ、ってときもきっとある。

さて次回、第3講は、
「踊るための持ち替え、の、シンメじゃないやつ」編。
シンメじゃない。シンメを綺麗に見せたくてやる持ち替えじゃない。なにかほかの狙いがあって行う持ち替え。

けど、そこには「ここは持ち替えで見せたい!」というなにかしらの意図がきっとある。たぶんある。その意図を深読みしよう的な話をしたいです。


(2023/04/02 追記)第3講、書きました。どうぞー。

mou-dameda.hatenablog.com