もうだめだblog

好きなアイドルの好きなところだけを書いていきたいブログ。ほぼukka(ex.桜エビ〜ず)のこと。

マイク持ち替えのオタクからみたヘッドセットマイクと、その使い手AMEFURASSHI

茜空ちゃんは昔はマイクが重いからと右手に持ち替えてたそうです。
市川優月さん!あんな狂気じみたブログを楽しんでいただけたなら光栄です。

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2:12:00あたりから、こんな辺境のブログを何故か見つけて読んでしまった市川さんの反応が聴けます。くっそ恥ずかしいんですけど、たいへんありがたいことです。

空ちゃんとの話の中で、「ヘッドセットのほうが簡単なんだよ」って謙遜する市川さん、できたひとだなぁ、と思いました。もし僕だったら絶対、そうなんだよ簡単じゃないんだよ!って言う。しつこいくらい言う。

なので、ここに書きます。
市川さん、アメフラのヘッドセットマイクはちゃんとすごいっすよ?!



えー、その、僕の前回のブログ。長いしヘビーなので、いつか体調のいいときに読んでいただければ。

mou-dameda.hatenablog.com

内容ざっとまとめると、
「アイドルは基本的に左手にマイクを持ち、右手で踊る」
「右手に持ち替えて左手を使って踊ることは、表現へのこだわりの顕れだ」
「で、ukkaのニューフィクションは、その持ち替えがめちゃめちゃ多いんですよ」
って話です。
持ち替えと、左手を使うことに着目すると、みえてくるものがいろいろあって面白いんです。

で、持ち替えの話を熱く語るとき、想定されるツッコミがあります。

「そんなに言うんならもう、ヘッドセットマイクでよくない?」

これです。これなー、まぁわかるのよこれも。
まずこれについて、ちゃんと整理しておきたい。

ヘッドセットマイクの利点は、両手がフリーになることです。
持ち替えから開放されるだけでなく、常に、両手を使ってのパフォーマンスが可能になる。

持ち替えで到達できるのは、所詮、「常に、どっちか片方の手を使える」までです。
それに対し、常に両手があくヘッドセットマイクは、持ち替えの手間の解決、の域を超えてもう革命です。そうなったらもう、振付から何からすべて、常に両手を使えちゃう前提で組み立てますよね。片手じゃできないアクロバチックなことも可能になるでしょう。小道具を持ったりとかも、なんだってできちゃう…!


それでじゃあ、欠点はないのか、というと…。
僕が見てて感じるヘッドセットマイクのいちばんの欠点は、「いま誰が歌ってるのか分かりづらい」というところです。

マイクを構えるとか、歌唱のために片腕の動きを止めるとか、それは視覚情報です。けっこう重要。
どうしても僕らお客さんや視聴者は、「マイクを構えてる=歌ってる」の認識に慣れてしまってます。音を聞きながらステージを、またはテレビ画面なんかを見てるとき、とりあえずマイクを構えてるひとに注目して、そこで、目で捉えている姿と聞こえる歌声とが一致します。

ヘッドセットマイクって、この視覚情報がぼんやりしがちになる。するといまいち歌が頭に入ってこなくなったり、「この人の歌をいま聴いている」という臨場感やリアリティをうまく感じとれなかったりして、これがなかなか曲者なんです。
ももいろ歌合戦の、ダンス選抜の「根も葉もrumor」や「元カレです」を見てるとき、その臨場感の乖離をすごく感じた。無論、あれはその日だけの急造のユニットだし、慣れた曲ではないし、って部分はあるのだけれど。


で、AMEFURASSHIの話。
スタプラで唯一、というか日本のアイドル界を見渡しても珍しい、ヘッドセットマイクをがっつり取り入れてるアメフラさん。
アメフラのチームは、その問題をちゃんとわかってて、ちゃんと解決させてる。

「誰が歌ってるか分かりづらい」という問題。それをアメフラさんは、個々の表現や全体の演出でカバーしながら、ヘッドセットマイクを使う利点を最大限に活かすパフォーマンス・ステージングを追求しているように感じていて、僕はアメフラさんの挑戦を好意的に見てます。

例を挙げると、
ARTIFICIAL GIRLのライブ映像は、そういうソロを引き立たせる見せ方の上手さをめちゃめちゃ感じました。

www.youtube.com

各々がソロのパートで「いまここは私を見ろ!」っていうのを押し出すパフォーマンスをするし、個人の力量だけじゃなく演出や構成とかでも、ピンスポットライトの照明あてたり、歌うひと以外は後ろを向かせたり顔を伏せたり、フォーメーションを1対3にしたり。そうやっていろんな方法を駆使して、歌うひとに目線を持っていく。

それと、振付だけで言ったら、これ。DISCO-TRAINの振りV。

www.youtube.com

この振り動画、たまによく見てます。すごいと思った。
誰が歌ってるのか、誰を見てほしいのか、全部ちゃんとわかる。なんなら無音で見ても、いま誰のパートなのかおおよそ把握できると思う。

歌い出しで、小島はなちゃんだけ屈まないのも、
1サビ後半では、愛来が3人よりちょっと前に出るのも、

踊りかた・立つポジション・顔の向き…、そういう要素ひとつひとつが、歌う人をひき立たせるためのもので、めっちゃ計算高い。DISCO-TRAINは初めから終わりまでずっと、それが徹底されてる。

あと付け加えると、アメフラさんは4人という人数だからこそ、こういう工夫が効くよね。人数が増えるほど、この「誰が歌ってるのか分かりづらい」の問題は肥大化して、解決しづらくなるから。

それと、また別の問題になるけど
ヘッドセットマイクを使えない環境っていうのが、どうしてもでてくるんですよね。
なので普通のハンドマイクでもパフォーマンスできるように、その準備もしておかなきゃいけない。振付やパフォーマンスをヘッドセットマイク用に特化させすぎると、ハンドマイクでやるのが難しくなる。
両手フリーで踊るのと、片手でマイクホールドして踊るのじゃ、だいぶ勝手が違うはず。それを両対応してるアメフラすごいと思う。


そんなわけで、
ヘッドセットマイク、きっと甘いもんじゃないです。
ヘッドセットマイクにも難しさがあって、活かすためのノウハウがいる。
何が適しているかはグループの性格や特徴などにも依るし、見る側の慣れの問題もあるかもしれない。好みもある。一長一短です。
ただ導入するだけで全て解決!万能!最強!ってわけじゃないと思います。

 

AMEFURASSHIがヘッドセットマイクを導入した理由は、
4人という少人数体制になったことで、両手を使うパフォーマンスで迫力をもたせたかった、という狙いがあってのことだそう。
「うちはこれでいく!」って決めたら、それを貫き、そのやりかたを極めていく。そういうアメフラがかっこいいなと思います。


でも、
それ言ったらじゃあここまでの話はなんだってなるけど、

僕は、やっぱ持ち替えが好きなんすよ!
そこに意図を感じられる持ち替えが、なんかたまらなく良いんすよ…!

まぁそれはまた、好みの問題だから。
というわけで、次回は、持ち替えのオタク養成講座です。君も持ち替えのオタクになろう!


(2023/03/29 追記)養成講座、はじめました。