もうだめだblog

好きなアイドルの好きなところだけを書いていきたいブログ。ほぼukka(ex.桜エビ〜ず)のこと。

変わってく「さいしょのさいしょ」のダンスを追って

後編です。
後編…というより前回の追記っていうか補足ってかんじ。

なので、前回のを読んでないひとは、先に目を通して来てほしいです。

前回エントリーの概要としては、

  • 「さいしょのさいしょ」の間奏部分の振付には、「12ヶ月連続新曲配信」の12曲のダンスの要素が入っている。
  • もともとの6人verから4人verへの変更に際し、振付師のサトミ先生はその12曲の要素をどのように組み入れたか、が気になった。
  • 4人のパフォーマンスの動画を見直して、「振付師のサトミ先生はここにまちがいさがしを仕込んだ。」と、僕は結論づけた。
  • まちがいさがしにすることで、ストーリーの継承と、見た目の一体感やバランスの向上、を両立させている。
  • サトミ先生すごい!

という感じにまとめました。

 

はい。
で、その続きの今回は、「さいしょのさいしょ」の間奏ダンスについてのもうちょっと細かい検証です。
検証するとまぁ、あの部分が『まちがいさがし』になった経緯の何割かは偶然なんじゃないの?ってことにもなるんですけど。でも、前回あえて触れなかったあれをそのままにおくのは、片手落ちな感じがしてすっきりしないので。

あれっていうのは、「5人ver」の「さいしょのさいしょ」。

6人verと4人verのはざまにある5人verも、映像が残ってるんですよ。気になりません?
6→5→4と総ざらいして、これまでの変遷をまとめてみよう、というのが今日の趣旨です。


5人のukkaだった期間は、みっぴ卒業から水春脱退までの約3ヶ月ほど。その間に、「さいしょのさいしょ」がセットリストに入ったのは、

  • NewYear Premium Party 2021 (2021.1.3)
  • New Style Zepp Tour「WINGS~スタートライン~」札幌公演、第1部 (2021.3.13)
  • 同、第2部 (2021.3.13)

の3回だけ。そのうち、NewYear Premium Partyはライブの生配信があり、映像で確認することができます。


「さいしょのさいしょ」という曲は、新しいスタートを踏み出す自分たちのことをテーマにした楽曲。って話は以前に書きました。(もう2年前のもので、いろいろ変化して今となっては情報が古くなってしまったけれど。)

そして1月3日のNewYear Premium Partyは、ukkaが5人になって最初のステージでした。そのセットリストがこちら。

ameblo.jpovertureの次に置かれたのが、ほかでもない「さいしょのさいしょ」です。
5人での新たなスタートを飾る一発目に、この曲以上の選択肢はなかったでしょう。5人verの振り入れやレッスンは12月頃から、6人でのレッスンと並行して進んでいたことが、彼女たちの口から語られています。

そういうわけだから、5人最初のステージのこの「さいしょのさいしょ」は急場しのぎのようなものではなく、充分に練り込まれたその時点での完成形だった、と考えてよいと思います。


5人verも検証するに耐えるものだってことを示せたと思うので、じゃあ各verの動画を見比べましょう。毎度毎度、前振りが長くてすみません。

 
まず6人verは、これ。

小節 あやめ みっぴ もあ 水春 りじゅ
1-2 リンドバーグ (休み) 灼熱とアイスクリーム (休み) まわるまわるまわる (休み)
3-4 (休み) Magik Melody (休み) おねがいよ (休み) グラジェネ
5-6 キラキラ (休み) 帰れない! (休み) 214 (休み)
7-8 (休み) それは月曜日の9時のように (休み) ねぇ、ローファー。 (休み) さいしょのさいしょ


3人が踊り3人が休む基本のカタチ。
表の左上から順に、6月曲リンドバーグ→7月曲灼熱とアイスクリーム→…と発表順で並んでいることに気づくと思います。各ブロックの曲はそれぞれ、季節ごとに先行リリースされた「Summer Magic」「Autumn Moon」「Winter Sleep」収録の3曲となっていて、桜エビ~ず(当時)が駆け抜けてきた12ヶ月と四季をあらわす、というふうに読み取ることができます。


続いて、前回のブログで触れなかった5人ver、NewYear Premium Partyの動画です。映っていない部分もあるのですが、この表で間違いないはずです。

小節 あやめ 水春 もあ りじゅ
1-2 リンドバーグ (休み) 灼熱とアイスクリーム (休み) まわるまわるまわる
3-4 (休み) おねがいよ Magik Melody グラジェネ (休み)
5-6 キラキラ (休み) 帰れない! (休み) 214
7-8 それは月曜日の9時のように ねぇ、ローファー。 それは月曜日の9時のように さいしょのさいしょ それは月曜日の9時のように


みっぴが担当していた2曲は、もあちゃんに預けられました。
そして4曲を踊るもあちゃんがセンターに来るよう立ち位置を組み替えて、シンメ(左右対称)にすることで、全体のバランスをまとめています。
発表順の法則は崩れてしまいましたが、季節ごとの3曲という縛りは維持されています。
また7-8小節以外は、「踊る人が3人」「休む人がいる」という点も6人のときと同じ。6人verの雰囲気をかなり踏襲している感じがします。

そしてここで注目すべきは、7-8小節。
右から「それ9」「ローファー(水春)」「それ9」「さいしょ(りじゅ)」「それ9」となっています。この時点で偶然ながら、水春脱退後の4人verで「まちがいさがし」の演出が生まれる土壌ができていたように思います。


そして、現在の4人verがこちら。

小節 もあ りじゅ あやめ
1-2 灼熱とアイスクリーム おねがいよ まわるまわるまわる リンドバーグ
3-4 Magik Melody グラジェネ Magik Melody Magik Melody
5-6 帰れない! ねぇ、ローファー。 214 キラキラ
7-8 それは月曜日の9時のように さいしょのさいしょ それは月曜日の9時のように それは月曜日の9時のように


3-4と7-8でりじゅが「まちがいさがし」状態になる、現行バージョン。やはり、「休み」がなくなったという点で、6人ver・5人verと見比べると全体的な印象が大きく変わっています。

細かくみていくと、まず人数が減ったことで、シンメが使えなくなりました。立ち位置も変わっています。
水春の担当していた2曲はりじゅに割り振り、みっぴからもあちゃんひとりに引き継がれていたMagik Melodyを、3-4小節が休みだったあやめ・空にも踊らせる。
という感じです。
とはいえ、この変更も6→5のときと同様に、もともと休みだったところに振りを追加するだけに留めて、変更点をなるべく少なくしてメンバーへの負担を抑えようとしていることが伺えます。


5から4への変更は、
違うパターンだったらどうだろうかと僕なりに素行錯誤してみましたが、やっぱり、この、サトミ先生が最終的に選んだこのかたちが、一番良いように思います。

たとえば、6人や5人のときのように休みになるメンバーをつくってしまうと、なんだかバランスが悪く違和感が残るし。
3対1で分かれる「まちがいさがし」部分も、マジメロ・それ9を踊る側をメインにするほうが、グラジェネ・さいしょのダンスより華やかに見える。

いろいろ考えても、これよりも良さそうな案が浮かばないです。
振付師のしごと、奥が深いなぁと思いました。「さいしょのさいしょ」以外の曲でも、こういう試行錯誤をずーっと考えて考えて、サトミ先生は5人verも4人verも練り上げていたんだろなぁ。
 

そんなかんじで僕は、
今の「さいしょのさいしょ」をめちゃめちゃ気に入っています。
こうやって、ここが好きだ!と言えるポイントをみつけたから。

でもだからといって、6人や5人の頃の評価を下げるわけじゃないです。そのときそのときそれぞれに、かえがたい良いところがある。
法則どうりの6人verが美しいとか、6人verや5人verのように程よくバラバラ感があったほうがそのあとの円陣に集まる場面がドラマチックに映える、なんていう見かたもアリだと思います。


そして、
今のこの4人verの「さいしょのさいしょ」も、今だけのものです。


追加メンバーオーディションの募集受付が、もう始まっています。

natalie.mu新メンバーのお披露目となるライブは、11月23日の舞浜アンフィシアターだそうです。あと4ヶ月と少しの後には、また新しいカタチが生まれています。

何ヶ月か前まで僕は、ukkaは6人のまま変わらずにいくのかなと思ってた。

けれど思い返せば、
6人を見ていたあの頃も、いやあの頃からずっと、僕は、
見るたびに少しづつ変わっていることを感じ取っていたし、そんな彼女たちのステージから、前までとは違うなにかを発見することを楽しみに、見ていました。

ぐっとくる瞬間を見つけ続けたいです。で、それをまた、ここに書きます。