藤田愛理と、オタクと、また同じ月を見たい。~第二回あいたんと月見大福開催に向けて~
なんかすっかり秋ですね。月が綺麗な季節です。
なので、藤田愛理さん!
しませんか? 今こそ、2回目の「あいたんと月見大福」を。
で、いいかんじに月を見るには意外と開催日時の設定がむずかしいんだけど、このへんの日がいいんじゃないかなー。っていうエントリーです。クラポ運営にとどけ!!!
はい。「あいたんと月見大福」とは、
藤田愛理がSHOWROOMで唐突に呼びかけて開催された、「あしたこの時間に月を見ようね」というだけの、本当にただそれだけの謎イベントです。
こちらがその告知の様子。
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— CROWN POP (クラウンポップ) (@crownpop_staff) 2020年6月8日
SHOWROOM配信ありがとうございました!
明日23:00に一緒に月見ようね🌙#あいたんと月見大福 #イチジクのタルト #私はショートケーキ食べたよ #🍰 https://t.co/QcFczE14zR
もうちょっと概要を説明しますと、
オタクは、月を見ます。どっかに集まってとかじゃない、各自それぞれ月を見る。見えたら写真に撮ったりして、ハッシュタグつけてSNSに投稿する。それだけ。
で、あいたんは何をしてるかっていうと、たぶん月を見てると思う。見るって言ってたから。
その様子を配信とかそういうの一切ない。そのあとの展開とかも何もないです。
参加して何かいいことがあるわけでもない、ゆるいゆるい謎のイベントです。
この謎イベが、しみじみと良かった。
僕自身もよくわかんないままそこに加わってみたんですが、やってみてわかりました。
これは、
藤田愛理を好きな人が、いろんなところに暮らしていて、いろんなところでいま、同じ月を見ている。
っていうことを、ただ、互いに感じとるためのイベントだった。
約束の23時を過ぎたあと、ハッシュタグ「#あいたんと月見大福」に並んだ写真には、登り始めた月と一緒に、それぞれの今いる場所の景色が映り込んでいて、
夜中の写真だからハッキリとはわからないけれど、なんとなく、これを撮った人が今どんなところにいるかを思い偲ぶことができました。
映り込むその景色は、家のベランダのようだったり、最寄りの駅前のようだったり、広い国道沿いだったり、河原の土手だったり、
混み混みした都会のビル群が映っていたり、のどかな田舎町の奥にかすかに山の稜線が見えていたり、
それはじつにさまざまで、…
(tweetの検索結果へのリンク、置いとくので巡ってください。)
みな思うように身動きもとれない、気軽に人と会うこともままならないコロナ禍のなかで、
いや、コロナ禍のなかだからこそ、
そのハッシュタグに並ぶ誰とも知らぬ人たちの写真から、
「同じように藤田愛理を好きな人が、いろんなところで生きてる」
ってことを、ありありと、しみじみと実感できました。
コロナ生活のなかでどこか視野が狭くなり、心の余裕をなくしていた僕は、そんなことを思うきっかけを貰ったことで何かを取り戻すことができた気がして、とても救われました。
ゆるくて謎な、一見なんだかわからないこのイベントは、そんな唯一無二の体験でした。
一年以上たってもまだ、あれはほんとによかった、って言いたくなるぐらいに。
だからまた、もういちど、
一緒に月見ようね!って言ってほしいのです。まだ、もうちょっとこのコロナは続くみたいなので。
でもこれ、いざやるとなると、
いい感じに月が見えるような日時設定が、なかなかむずかしい。いつ開催してもいいってわけにはいかないのです。
夜も更けて、街が静かになる23時という時間帯。
そして、写真に撮れば景色も映り込む、低い空に浮かぶ月。
この2つの条件が、「あいたんと月見大福」の肝だったと思います。
前回は、去年の6月9日、夜23時がその約束の時間でした。
国立天文台のデータによると、
2020年6月9日の、東京の月の出は、22時16分です。
たぶんきっと、あいたんは、その日の月の出の時間をちゃんと調べて、約束の時間を23時に決めてくれたんだと思います。
あいたんありがとう!
あいたん偉いよ!あいたん何もわるくないよ!!
だけど、2回めの開催のために敢えて言うと、
ほんとはもうちょっとだけ、月が高く見えるときのほうがよかったです。
調べたところ、その日の23時の東京の月の高度は、7.0度。ちょっときびしい低さです。さらに札幌だと3.9度、福岡だと1.6度。住む場所によっては、月を見ることができなかった人もいたことでしょう。
でも、そんなことをあいたんに注文つけるのは到底筋違いだってことは、重々承知しています。そもそも、月の見える位置の計算は色々複雑でむずかしいんです。調べるためにも多少の予備知識が要ります。
だから、あいたんはいっこもわるくないよ!!!
月は、同じ時刻でも、見える方角や高さはその土地の緯度経度よって変動します。
札幌のように緯度の高い場所では、北天の北極星などは東京より高く見えるかわりに、南の星たちは低く見え、月も低くなります。
福岡の場合は、東京より西にあるため、月の出・月の入りの時間が遅れます。登りかけの月であれば東京よりも低く、沈みかけの月なら高くなります。
さらに、月の見かけの軌道は毎日変化し、その変動幅も大きいです。
満月の軌道は、夏に低く、冬に高い。太陽のうごきと真逆です。
でも新月は、夏に高く、冬に低い。満ち欠けによって見かけの軌道まで変化し、変化の幅は夏・冬ほど大きいです。
と、いろんな要素があって、「この時間ならこのぐらいに見える」と簡単に言えないのが月の動きです。
うん。
だから、あいたんわるくないよ!
それで、じゃあ結局のところ、
第二回あいたんと月見大福はいつ開催したらいいのか。日本各地のみんながいいかんじに月を見て写真に撮れそうな日はいつなのか。
調べます。
あいたんと月見大福を、誰よりも待ち望んでいるのは僕なので。勝手ながら僕なりに、条件を整理してみたいと思います。
まず、開催時刻。
これは前回と同じ23時を採用したいです。静かに月をながめて、SNSに上がってくる写真にゆったり浸ることができたのは、この時間だからこそだったと思っています。
そしたら次に、ちょうどいい月の高さを考えます。
建物や遠くの山並みとかにあまり邪魔されず、スマホのカメラで収めたときに程よく景色も写る、と考えると、
30度ぐらいの高さは欲しいかなーと思います。
スマホのカメラの視野角の話は、説明すると色々ややこしいんだけど、
iPhoneなら7以降の機種では、縦画面で構えればざっくり上下60度ぐらいの範囲が映ります。11以降だともうちょっと広く撮れる。
androidのスマホでも、良い機種はもっとすごいけど一般的にはまあ、だいたい同じぐらいだと思う。
月の高度が30度だと、ズームせずに月を真ん中に収めたら水平線がギリ入るかなって感じです。
と、条件を決めたところで、
この秋に、23時に月が30度くらいの高さに見える日をリストアップ。
月が高いのはいいとしても低すぎて見えなかったら悲しいので、下限を厳しめに取って高度は20度~45度の範囲として、東京・札幌・福岡の3地点が範囲内になる日を拾い上げてみました。
日付 (曜日) 月齢 東京 / 札幌 / 福岡
9月18日(土) 11.1 33.8 / 26.4 / 37.8
9月19日(日) 12.1 40.8 / 33.3 / 43.0
9月24日(金) 17.1 41.6 / 40.4 / 34.4
9月25日(土) 18.1 35.3 / 35.8 / 27.5
9月26日(日) 19.1 28.0 / 29.9 / 20.0
10月16日(土) 9.7 29.5 / 23.1 / 35.8
10月17日(日) 10.7 39.5 / 32.5 / 44.9
10月24日(日) 17.1 44.5 / 45.0 / 36.6
10月25日(月) 18.7 35.7 / 37.4 / 27.6
11月14日(日) 9.2 32.5 / 27.0 / 39.8
11月23日(祝) 18.2 40.6 / 42.1 / 32.6
11月24日(水) 19.2 30.1 / 32.2 / 33.9
書き出してみたら土日や祝日ばかりで、アイドルもオタクもこんな謎イベをやってる場合じゃないかもしれない。
それに、月を見るにはその日の天候もだいじです。晴れてなきゃ意味がない。
そう考えると、この秋に開催するチャンスは、そんなに多くないのかも。
…いや、
僕が勝手にチャンスを狭めてるのかもしれない。
本音は、
いつでも、何時からでもいいんです。またやってくれるのなら。
なんなら僕の街から月が見えなくても別にいい。
同じ気持ちでいる誰とも知らぬひとが、どこかにいるってことを、確かめることが出来さえすれば。
「あいたんと月見大福」は、そういうイベントなのだから。
月の位置と見え方を調べるのに参考にした便利なサイトも2つ、載せておきます。
藤田愛理さま、
クラポの運営さま、
もし「やろうかな!」って気分になりましたときは、こちらを参考にご検討なさるとよろしいかと存じます。
・今日のほしぞら / 国立天文台
https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/skymap.cgi
・月の位置計算 / CASIO計算ポータルサイトKeisan
https://keisan.casio.jp/exec/system/1239785915