Track.06「リンドバーグ」~オタクなりのoctaveライナーノーツ~
Track.06「リンドバーグ」(作詞、作曲:浅見北斗 編曲:高野勲)
(アートワークは、ki_moi さん。)
これはエモい!ってジャケにも書いてあるリンドバーグ。
12ヶ月連続配信のスタートを飾った曲です。ハバナイの浅見さん提供。
あくまでこれは私見なんだけど、
リンドバーグは、「アンセム」じゃないんですよ。
僕にとっての「アンセム」の定義って、
そのアイドルとファンにとって特別な思い入れがある曲、歌うことに特別な意味がある曲、みたいなイメージで。
逆にいうと、ファン以外の、曲の背景や物語を知らないひとには、ファンと同じには楽しめなかったりする。
初Sで水春が「みんなでひとつに、なろうじゃないかー!」と呼びかけたように、
.。oO(初Sのリンドバーグが一番好き。)
こうやって、ファンもファンじゃないひとも、桜エビ~ずをよく知らない人も、混ざり合って同じ熱を共有できる曲。
でもだからこそ強い。桜エビ~ず最大のカードです。
・・・なんだけど、もう唯一の武器じゃないんだぜ。
まだリリースから1年くらいだけど、最近ではセトリの下位打線に置かれることもあったり、外れることもちょくちょくあったりして。
手札が増えたなぁって実感してます。
現場では、名前コール叫んで、手を上げて、めっちに煽られてシンガロンして、
それで僕はもう胸いっぱいです。
正直なにもおぼえてない。
例によって、個人的なこまかな部分の魅力も書くけど、
今回は、動画を見返してはじめて気づいたことばかりです。
なにげに気に入ってるのが、
「♪この空が青いのは」の、掲げた手をおろしながらスキップ前進のみっぴ。
手をおろす所作がやわらかくて優雅。なおかつ姿勢良くて顔小さくて首長いから、歩き方がすごく映える。
あと、Boys&Girls ところでの、前蹴りしながら振り上げる右手。
これは誰ってわけじゃなく、しかも毎回じゃなくたまーになんだけど、ここがバシッと力強く決まるとシビレます。
リンドバーグの振り付けで、なにかこう、その一瞬にエネルギーをぶつけるようなところって、ここしかない。
それから、空さんのBメロ「♪闇に触れる指先」のときの、シモテ3人(水春めっちみっぴ)の往復ターンも好き。
わかりやすいのは、ライブスタイルダンジョンのこれの、1:20あたり。
ここ、僕の中で、ももクロの「words of the mind」のれにちゃんと重なるんですよ。しおりんラップ中にやってる、れにちゃんのソロダンスとターン。凄く好きなんです。漕ぎ出そうSTARSHIP大航海のとこ。
めったに映像に映らないけど、これの1:57あたりとか。
あと確か最近だと、春の一大事2018東近江の円盤でも映ってた。
あとすごいピンポイントなの言うと、上のライブスタイルダンジョンの動画の4分過ぎあたり、歌い終わりのめっちの「ありがとーう!」のあとの両手ガッツポーズ。
この仕草、現場で見てたんです。手応えや満足感が見て取れて、本当にぐっときた。
リンドバーグのなにが刺さるんだろう、なにが特別なんだろうって、考えてて、最近いっこわかりました。
普遍なんですよね、この曲の中に描かれてることは。
“囚われたココロを解き放つステージのオブリビオン”
oblivion = 忘我・忘却・放心・あと恩赦とか大赦とか。
ライブハウスやコンサート会場がくれる、そのとき限りの非日常の高揚。
それはずっと変わりなく世代や性別に隔てなく、どんな人にも降り注がれるもので、
どんなアイドルやアーティストを見に行くひとも、皆それぞれ持っている記憶や感覚。
それを謳うリンドバーグは、色褪せる予感がしない。
この先、彼女たちがどんなふうに成長し変化していったとしても、
ずっと歌い続けていける曲が、いつも僕らが待ち焦がれる曲が、リンドバーグだと思う。
いつか、
でっっっっかい箱の天空席で見たいです。