もうだめだblog

好きなアイドルの好きなところだけを書いていきたいブログ。ほぼukka(ex.桜エビ〜ず)のこと。

ukkaのマイク持ち替えと、その極致「ニューフィクション」を語らせてくれ

ukkaのメジャーデビュー初の単独ライブツアー、
「ukka Major Debut Spring Tour 2023」が始まっています。

はじめての、メンバーたち自身による総合演出。華やかな新衣装。
大きなサプライズとなった、旧来曲のりなるりへの歌唱パートの割り振り追加。さらには仙台公演からの声出し解禁。
地方公演での写真・動画の撮可曲、新規ツーショットチェキ無料、特典会での被写体のマウスシールド廃止…。

と、エポックメイキングなできごとが盛り盛りです。日程・チケットなど詳しくはこちら!

ukka.tokyo

…で、いまだ参戦できてない僕はただただ唇を噛んでいるのです。

のですが、いまここで在宅の僕から、演出も衣装もパート割りも声出しもすっとばして、
マイク持ち替えの話をさせてください!
仙台公演の動画撮可曲が、ほかでもない「ニューフィクション」だったので!普段あまりないアングルからの映像がYoutubeとかTwitterとかに溢れ出ているので!

Youtube : [ニューフィクション] 検索結果、(並べ替え:アップロード日)
Twitter : tweet  with Video[ #メジャーデビューしたよツアー ]

「ニューフィクション」を動画で見るとき、注目して欲しいのは、ukkaのマイク持ち替えへのこだわりなんですよ!

今のukkaは、振り付けのなかに左手を揺らす動作ひとつあったら、そのために妥協なくマイクを右に持ち替えるんですよ。美しくみせるために。
そんな小さなことにも、こだわりを持つのが今のukkaなんすよ。美は細部に宿るんすよ!


ということを伝えたいのが今日のエントリーなのですが、そのためにまず、長い長い前振りから書かせてください。


以前、振付師の竹中夏海先生が、アイドルのパフォーマンスとマイクの話を書いておられました。cakeという、今はなき媒体で。これはその魚拓。

この連載、好きでした。cake、サービス終了しちゃって悲しいです。たくさんのコンテンツがインターネットの海の藻屑と消えた…。

 

まあ、このエントリーの本筋としては、上のやつ読まなくても全然いいんだけど、ざっと確認しておきたいことが、3つ。

まず、「マイクは、ダンスの自由を制限する存在でもある」、ってこと。
それと、「多くのアイドルは、左手にマイクを構え、踊りの表現は主に右手を多用するスタイルをとる」、ってこと。ukkaも左手にマイクです。
3つ目に、「マイクを持つ側の手を表現に使いたい状況のとき、2つの選択肢がある」、ってこと。マイクを持ったままの左手で踊るのか、右手にマイクを持ち替え、左手を自由にして踊るのか。


持ち替えることの利点は、指先までの表現が可能になったり、全体で見た時の統一感が出たり、手が空くことでレスやアドリブがしやすくなったり。
でも反面、リスクや難しさもあります。ダンスや歌唱のパフォーマンスの流れのなかで、違和感なく持ち替えを行わなくてはならない。持ち替えのシーンが済んだら、また元の手に戻す必要もあります。落としてマイク壊しでもしたら本末転倒、音響トラブったらステージが台無しです。

なので、ちょっと難しいけど敢えて持ち替えをやるって場合、そこには、持ち替えを選択する意図や理由があるんですよ。

僕がそんなことを意識してしまうようになったキッカケの、もあちゃんの持ち替えシーンを紹介します。


それは、「恋、いちばんめ」の2サビ直前のこのシーン。「視線宙を舞う」で客席へむけて手を振り出すところ。

カミテ側の3人は左手を出すのですが、もあちゃんだけが、マイクを右手に持ち替えています。

www.youtube.com

このシーン、カミテに並ぶみっぴと水春は持ち替えをせず、マイクを持ったままの左手を出します。
なので、言っちゃえば、もあちゃんだって持ち替えなくても許される。でも、もあちゃんはここで、わざわざ持ち替えをする。指先まで見せてパフォーマンスするために。
ここでの持ち替えはふたりにとっては簡単でない、もあちゃんの高等技術なのだろう。そしてこの持ち替えには、もあちゃんのそうしたい意思とこだわりがあるのだろう。


と、これに気づいてから、僕はマイク持ち替えのオタクになった。

もしこの持ち替えが、もあちゃんの技とこだわり、もあちゃんの流儀であるなら、ほかの曲にも、それを垣間見れる場面があるかもしれない。
ほかのメンバーにも、パフォーマンスのために敢えて持ち替えを行っている場面があるかもしれない。
目立たぬように右へ持ち替えて、また元の左手に戻す、その工夫やコツなどもあるかもしれない。と。

 

さて、話は飛んで2021年の12月21日。
この日、ukkaは生放送番組「スカパーアイドルフェス 2021クリスマス」に出演しました。
11月23日の舞浜アンフィシアターでの新体制お披露目のライブに続く、りなるりを加えた新生ukkaにとっての、2回めのステージです。

ここで、新生ukka6人での「恋、いちばんめ」が、はじめて披露されました。
舞浜でも「恋いち」はセトリにあったけれど、そのときは先輩メンバー4人でのパフォーマンスでした。

録画を何度か見返して、そこに気づいたときは、衝撃だった。
もあちゃんの専売特許だと思ってた、あの「恋、いちばんめ」の持ち替え。それを、アイドルデビュー1ヶ月のふたりがやってた…。

www.youtube.com

もちろんまだ、先輩メンバーに比べれば、このときの二人のパフォーマンスはたどたどしい部分はあったけれど、
みっぴと水春でさえ容易にはできなかった、そしてあの当時はそれで全くOKだったことを。りなるりはやるんだ、と。
新生ukkaでは、ふたりにもこれを求めていく。もあちゃんだけが身につけていた持ち替えを、これからはやる。
そして、末っ子だったもあちゃんは、今はふたりのお手本であり、先生なのだ…。

みっぴと水春のためにも補足すると、たぶんこの場面、りなるりの持ち替えが難なくできるように、振り付けを調整してる。
両腕を押し引きするタイミングを調整して、持ち替えのための時間の余裕を作ってるようだし、中央の空ちゃんもあちゃんに注目が行くように、もあちゃんを大きく飛び出させて、持ち替えを行うりなるりからは視線が外れるように誘導してるようにも感じる。
あと、水春のソロだったこの直後のサビが空ちゃんのパートになったことも、同ポジのりなちゃんの左手へのマイク戻しを楽にしている。

なので、個人のスキルを比較してどっちがどうとかの話じゃないです。
ここで持ち替えをやる、という決断・選択に、今のukkaのパフォーマンスに対する考え方やスタンスが、よく顕れているように思う。

指先まで使った表現をする、
左右対称の綺麗な画をステージにつくる、
または、レスやアドリブ表現のための指先の自由を確保する、

それはukkaには譲れないことで、そのために、ここでは持ち替えをやる。ここを持ち替えでいける方法を模索する。
より良いものを見せるために、妥協せず、それを追求していく…。


と、ここまで読んでいただいたら、
あなたもマイク持ち替えのオタクになっていただけますでしょうか。

 

では、本題いきます。
「ニューフィクション」です。ニューフィクションはガチです。

初披露は、2022年4月30日。マリーグラン赤坂でのリリイベ振替公演でした。さきほどの「恋いち」初披露から、約4ヶ月後のukkaです。

マイク持ち替えオタクの目線で見ると、ニューフィクションはまじでやばい!左手を踊りに使うとき、マイク持ったままには絶対しない!


1曲まるごと、解説させてください。
青字が、通常の左手マイク・右手フリーの状態。赤字右手マイク・左手フリーです。

三角形のフォーメーションでイントロがスタートし、まず右手を上げてターンします。マイクは左持ち
すぐに、あやめちゃんを先頭に縦一直線に並びます。
あやめちゃんは右手で天を指差し、おろしながら一歩カミテ側へ。
2列目のもあちゃんは左手で天を指差し、おろしながら一歩シモテ側へ。もうここで右に持ち替え済です。
同様に、4列目の空ちゃん、6列目のりじゅちゃんも左手で天を指差す右に持ち替え済
空ちゃんパートで1A歌い出し「Yesterdayー」。空ちゃんはマイクを両手で持って歌い出し、歌いながらさりげなく左へ戻す。
空ちゃんのパート終わり「変な夢-」で他メンバーは右手を斜め上にあげる。すでにりじゅ・もあのマイクは左に戻し済
1Bの空ちゃんパート「やっとテーマない愛情」。右手持ちで歌唱持ち替え済。これはこの先の展開を見越しての早めの持ち替え。
1B後半「機嫌も悪いその目には」もあ・空・るりはシモテを向いて左掌を前に出します持ち替え済
もあちゃんパート「ニューライフストーリー」。もあちゃんはこの短い歌唱だけのために左にマイクを戻すときがある直後右に持ち替え
りなちゃんパート「この開放感に」。もあ・空・るりはシモテを向いて左手を振り出すマイクは右のまま
あやめちゃんパート「愛の挨拶があるとすればどうしたらいいの」。ステップを踏みながら3人はマイクを左に戻す
全員左持ちで1サビへ。サビあたまでは全員が右手を頭上で揺らします。
2A終わり「本気出せない」。前列カミテ側のりじゅちゃんは左手を振り出します直前で持ち替え
2B冒頭のりじゅちゃん「面倒くさくて」。右持ちのまま歌唱直後にマイク戻し
2B後半もあちゃん「お菓子だけ食べてる」。このあとに備えて右持ちで歌唱
2B後半「気づいたらケバケバしてる」。空・もあ・りなはシモテを向いて左掌を前に出します持ち替え済
2B終わり「君のことがもう思いついて離れないのは」。りなちゃん、マイクを戻した状態で歌唱。空・もあもここで戻す
全員左持ちで2サビへ。
2サビ終わりの空ちゃんパート「証明しよう」。あやめ・りじゅ・るりはカミテを向いて左手を差し出します直前で歩きながら持ち替え
空ちゃん、「証明しよう」を両手持ちで歌ったあと、右へ持ち替え
縦1列から、空・りじゅ・るりは左手を振り出す。マイクは右持ち。あやめ・もあは左持ちで右手を振り出す
移動しながら斜め一列の後向きにフォーメーション変更。と同時に、りなを除く5人が持ち替え。こんどは空・りじゅ・るりが左持ちに。あやめ・もあが右持ちに。
りなちゃんパート「ここにいたいけど」。先程とは逆になって、あやめ・もあは左手を振り出す。マイクは右持ち。空・りじゅ・るりは左持ちで右手を振り出す
あやめちゃんパート「オレンジ色にー」。この直前、あやめちゃんを囲んで全員が右手を振り出す。あやめ・もあは左持ちに戻し済み
空ちゃんパート「どうしたらいいのーーーー」ロングトーン終盤、あやめちゃんは空ちゃんの背後で左手を勢いよく振りおろす右持ち直後に戻してサビへ。
左持ちで3サビの全員ユニゾン
左持ちのまま、曲終わりまで。


はい。
これが、ukkaのインディーズ時代最後の楽曲、「ニューフィクション」です。

右持ちをする回数は、
あやめ2、りじゅ3、空4、もあ4、りな1、るり2、
の合計16回

あやめ3、りじゅ3、空4、もあ5、りな1、るり2、
の合計18回

但し、これは「右持ちをする回数」です。右から左に戻す回数も加えると、この倍。32回 36回です。
これだけの回数の持ち替えを辞さないのが、このグループのやりかたです。
たった1度腕を振るだけであっても、それを美しくみせるために、今のukkaは妥協なしです。

上の全解説も、慎重に調べたけど完璧かどうかは自信ないです。まだ漏れがあるかもしれない。
自然にさりげなく、動きの中に隠してカモフラージュさせて、手品のように持ち替える。
ライブ映像を細かく細かく見返しながら、何度「はぁ!?」って言ったか。
ここも持ち替えてたのか!ここもか!ここもなのか!!と、何度うなったか。


仙台公演の「ニューフィクション」の撮可動画、たくさん上がっているので見てみてください。持ち替え、どうなってるのか気になるでしょ?

撮可の動画のいいところは、
正面だけでなく斜めからだったりとか、推しひとりを追い続けたものだったりとか、普段のライブ映像のカメラでは捉えないような瞬間が収められているところ。
実はすごいことやってる?って気づくことも、きっとあるとおもいます。

あらためて、動画検索結果へのリンクを貼っておきます。

Youtube : [ニューフィクション] 検索結果、(並べ替え:アップロード日)
Twitter : tweet  with Video[ #メジャーデビューしたよツアー ]

あとukka公式TikTokの、マネージャーがステージの脇から撮った動画も。真横からの映像なので、マイク持ち替えの様子もよく映ってます。

@ukkawaii 春ツアー仙台公演ニューフィクション マネージャーカメラ📸#メジャーデビューしたよツアー #ukka撮可 #春ツアー #仙台公演 #ukka #スターダストプロモーション #スタプラ ♬ ニューフィクション - ukka

 


「洗練」という言葉が似合う、ニューフィクション。インディーズ時代最後の楽曲です。

2022年4月30日、初披露。
そしてその翌週、5月5日。ライブのアンコールで彼女たちに、メジャーデビューの決定が知らされました。
ライブ後の囲み取材や更新されたブログ・SNSで、彼女たちみな同じように、「メジャーとしてふさわしくなれるように、パフォーマンスを磨かなくては」と言っていたことを、僕は思い出します。

 

(追記)
AMEFURASSHIの市川優月さんが、このエントリーを読んで下さいました。その御礼に書きましたこちら。市川さんありがとうございます!

マイク持ち替えを愛でる講座も始めました。私の沼へ是非お越しください。

 

リンドバーグのりじゅコールが分厚いのは

ukka(桜エビ~ず)の代表曲であり、グループ屈指の”沸き曲”でもある「リンドバーグ

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2番Bメロ後半パートの、「りーじゅちゃん!」連呼のコールの声はいつも分厚かった。
この曲では自然といつも、そういうふうになっていた。

僕は、川瀬あやめ推し。
りじゅのパートのひとつ前、2番Bメロの前半は川瀬あやめのパート。そこでの「めーっち!」連呼のコールをがんばるのにどこか少し意地を張ってた時期があった。まだファンになったばかりの頃。

リンドバーグという曲のBメロは、全く同じ歌詞・同じメロディが、歌い手を交代して二度繰り返される。
同じパートなのに、コールで差を見せつけられるのはなんだか悔しい、と、当時は思ってた。

少しでも差を埋めたくて「めーっち!」8連を絞り出しても、直後、まわりから湧き上がる「りーじゅちゃん!」の連呼はいつも分厚い。

ちょっと悔しい。のだけれど反面、そのひときわ湧き上がる「りーじゅちゃん!」コールの熱さは好きだった。
リンドバーグはりじゅコールが一番分厚くあるべきなんだ、そうじゃなきゃつまらない、と思う自分もいて、いつしか、そこに悔しいと思う意識は解けていった。
「めーっち!」の8連を叫んだあと、息を整えながらそのりじゅコールの熱を感じて、3連目ぐらいからコールに加勢するのが自分の常となった。

 

なぜ、りじゅコールがあんなに分厚いのか、おおまじめに考えたことがある。

はじめのころは、「まぁ、りじゅちゃんのコールがいちばんさいごだもんなぁー」なんて思ってた。
前のメンバーへのコールよりも大きい声を届けよう!と、気合いとともにひとつギアをあげるのは、オタクならば当然のことかなと。
それと、ここが最後の連呼だから出し切ってしまっていい、喉を使い切ってしまっても構わない、っていうことでタガが外れるのかな、と。

そんな理由もきっと無いわけじゃない。
でも本質的には、そういうことじゃないんだと思う。

届けたい気持ちが強いから。に尽きる。
このコールを特別なものと思っているから。思っているオタクがいるからなのだろう。

なぜなら、りじゅとりじゅ推しにとってこれがはじめての、名前連呼のコールだから…。

りじゅコールの場所ってすくない…?と、あるとき気づいて調べたことがある。
リンドバーグよりも前の楽曲には、りじゅの名をコールできる場所は、1ヶ所しかなかった。

「お年頃distance」の1Aのソロパート終わり

♪ショーウィンドウ ガラス越し
♪どれが欲しい? 聞かれてる \りじゅちゃん/

ここ。このひとつだけ。

初期から歌割りの多かったあやめちゃんと水春には、名前コールの場はいくつもあった。連呼のコールで挙げると、「お年頃distance」のBメロとか。1Bが水春連呼、2Bがめっち連呼。
みっぴと空ちゃんには、「初恋模様」のBメロに連呼コールがあった。
遅れて加入したもあちゃんも、「急なロマンティック」の2Bで連呼を貰ってる。急ロマは1Bが空ちゃん4連+みっぴ2連、2Bがもあちゃん4連+めっち2連。

連呼じゃなく、ソロの歌い終わりに名前コールが入るパターンだと、たとえば、「こころ予報」のAメロ。1Aは空ちゃんとみっぴ、2Aは前半があやめちゃんのソロ。けれど2A後半、りじゅは水春とペアでの歌唱になるので、名前コールが入らない。

そんなふうに、りじゅは、ソロを受け持つパートがあっても、その曲調や曲展開がコールにそぐわなかったり、別の種類のコールがそこに入ったりと、
いろんなめぐり合わせの不遇があって、それまでどういうわけか名前コールには恵まれていなかった。

当時からのりじゅ推しの先輩方は、そのことを知ってたとおもう。こうやって1曲づつコールを調べなくても、感じてたはずと思う。
推しの名をなかなか呼べない、それを意識しないはずがない。

あのパートには、
「りーじゅちゃん!」と声を届けることができる喜びが、高揚があった。だから分厚い。
リンドバーグのりじゅコールが分厚くなることを、僕は美しいと思う。


さて、
ライブでの声出しが徐々に解禁されはじめました。

僕もつい先日、およそ3年ぶりに、声出しOKのukka現場を体験してきました。タイトル未定・fishbowl・ukkaの3マンライブ。(これ
声出しが可能ことは、当日まで知らされていなかった。現場の張り紙で知りました。

声出し出来るようになったら叶えたい回収リストの第一、タリルリラの2番直前の「お前が一番 お前が一番 お前が一番 あやめ!」のコール。
それが今日ここで叶うとは、まさか思ってもいなかった。

これには、万感こみ上げるものがあった。
長く待ってたことが叶ったことにも、同じように周囲から沸く熱のこもった声にも、泣き笑いな表情で胸を両手でおさえる推しの姿にも。

推しに届けたいコールを胸に持つことは、幸せなことです。身にしみて思う。コールできるのあたりまえじゃない、から、だいじなコールはだいじにしていきたい。

で、機会は来ます。
前触れなどなく、いきなりです。おれたちが知るのはいつもイントロが鳴ったとき。


そんなわけで、
次がいつだかわからないけど、みなさん準備はしといたほうがいいかもしれないぞ。と、いいたいわけなのですが、

ことukkaに関しては、
むかしのように全部やらなきゃとか、むかしやってたコールを全部しらべて覚えなくちゃとか、みたいに気負う必要はないと、個人的には思う。
コールのない期間が3年もあれば、いろんなことが当時とは変わる。そもそもコールというもの自体が、生まれたり廃れたりと移り変わっていくものだし。

コロナ前にあったコールは、1回目の全曲披露ライブ「ALL OUT」のYoutube動画で、ちょうど都合よく全曲分おさらいできます。

www.youtube.com


このライブのあとに発表されたのが翌年春の「恋、いちばんめ」なんだけど、そのときはもうコロナだった。なので、この動画に無い曲は、現時点ではコールは定まっていないです。

見返すと、やっぱり最初期の楽曲はコールの量が多かったし、オシャレな方向に舵を切って聴かせる力もついたoctaveの頃になるとコールの箇所も数も控えめで、無理にMIXとかをねじ込んだりする場面もあまりない。

今後、声出しが解禁されていったとして、昔あったコールをどのくらいやるようになるかは、わかんない。
けど、これは必要だ!言いたい!って、各々が思うものが続いていくのだろうな。
そこにぴたっとハマるものや、のせる思いの強いものが。

なので、
これを言いたい!ステージの推しに届けたい!と思えるコールを見つけておくこと、
それと、コールにのせて届けたい思いをあたためておくこと、が、準備として肝要なのではと思う次第です。
前触れも無く来るその日のために。

みんなみんな幸せになってほしい!ukkaオーデション・ワークショップメンバーそれぞれの現在地と未来。

ukkaメジャーデビューです!おめでとうございます!
新譜さっそく聴いてます。めっちゃいい!
ラジオもたくさん出てるし、あとJOYSOUNDのカラオケに持ち曲全部が配信されたりとか…!


そんなこんなのことも書きたい。んだけれど、感情まとまらないので、ちょっとあとまわしにして、
りなるりの加入につながった、ukkaのオーディション。その最終ワークショップメンバーのそれぞれの今を、紹介します。
いま、ワークショップメンバーのみんなにとっても、けっこう大事なときなんすよ!みんな人生賭けて頑張ってんだわ!軽い気持ちで調べてびっくりした。

 


りなるりとともに最終審査のワークショップの1週間を過ごした、シオリ・モアナ・ナナコ・ヒトミの4人。

普段からそこまで深く4人のことを追ってるわけではないし、知ってる情報も熱量も、それぞれのファンのかたには到底敵わないので、ざっくり表面的な内容になっちゃうのは申し訳ないです。ご了承ください。んで、その先は各自で掘り進めてってください。


では、僕が彼女たちの動向を知った順に、みんなの今をひとりづつ紹介していきます。

 

モアナ(当時:中1)

→ 千浜もあな スタプラ研究生

モアナちゃんは、ukkaオーデより少し前に行われた、2021年春のエビ中オーディションの最終候補者。合格した「ココユノノカ」とともにオーディションを戦った9人のなかのひとりでした。
ukkaのワークショップメンバー6人のなかでは最年少ながら、しっかりした受け答えで物怖じせず、なにごとも前のめりで取り組んでいたモアナちゃん。年上のほかの候補者たちにも刺激を与える存在でした。
また正式に発表されるのは少し先になりますが、「スタプラの研究生に入れてもらった」と、ワークショップの自己紹介で話していました。

 

研究生たちのプロフィールがSTARDUSTのHPに載ったのは、その年の秋頃。
研究生の存在が注目されたのは、翌2022年のエビ中オーデでしょう。「桜井えま」「白石るり」のふたりが最終候補に残り、えまちゃんは新メンバー合格を勝ち取りました。合宿の生配信では、一年以上にわたってレッスンを重ねてきた「スタプラ研究生」の確かな実力とレベルの高さを、見るひとに強く印象付けていました。

研究生の活動は、今春のTEAMSHACHIのツアーファイナル・中野サンプラザ公演で、バックダンサーとして初舞台を経験しています。
https://twitter.com/shachi_staff/status/1515334486392672257

blog.stardust.co.jp

ところでスタプラブログ、研究生たちにも書く順番をまわしてあげてもいいんじゃないかなー。ここは各グループのファンのひとの目にも届く場所だし。ご検討いただきたい!

そして研究生単独では、10月23日に「女・組長祭2022」にてステージに立つ機会を得て、オープニングアクトをつとめました。

 
 
 
 
 
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研究生、理事長からも期待されているようで、先日「来春には研究生にワンマンライブをさせたい」とのtweetもありました。

理事長っていう謎の肩書で通ってますけど、スターダストプロモーション代表取締役社長ですからね。モアナちゃんや研究生たちが輝くスポットライトを浴びる日も、きっと近いでしょう。

 

[千浜もあな]

https://www.instagram.com/moana.chihama_official/

[スタプラ研究生]

https://www.stardust.co.jp/talent/stardustplanet/item-16431/

https://www.instagram.com/kenkyuusei.stardust/

 

 

シオリ(当時:高1)


→来海しおり(Bunny La Crew)

ワークショップメンバーでは唯一のアイドル経験者だったシオリ。
特技披露のためにエレキギターを持ってきたり、Tiktok撮影のために猫耳を用意したりと、なんとか爪痕を残そうと模索しながら臨んでいた印象でした。
体力テストのコーナーで、隣でハイペースに腹筋を上げる空ちゃんとデッドヒートを繰り広げていたのもよく覚えています。根は負けず嫌いなんだろうな、と。

それから、ダンスレッスン最後の発表会のあと、果南先生から「やっと殻を破ったね」と言葉をかけてもらっていたのが印象的でした。

 

今年5月、しおりちゃんは9人組アイドルグループ「Bunny La Crew」の結成メンバーとして、デビューを飾ります。グループの最年少、またオーディションを経て選ばれた8人とは別で先にひとり内定していたとのことで、期待の高さが伺えます。

natalie.mu

 
 
 
 
 
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バニクルの運営に携わるのは、ここ2年ほどで勢いをつけ注目されているアップダンス・エンターテイメント。「MyDearDarlin’」「JamsCollection」に続く3つ目の王道グループ、という位置づけです。
初公開されたビジュアルイメージの洗練ぶりや、お披露目のために用意されたステージの華やかさ、初パフォーマンスのクオリティの高さからも、事務所の本気度や期待の大きさを感じさせました。バニクル公式Youtubeにあがってる映像、これが初お披露目の舞台とは信じがたいほどです。

www.youtube.com

ジャムズ・マイディアの両先輩方やそのファンにも見守られながら、その後もステージを重ねて着実にファンを増やし、先日、10月31日にはSpotify O-WESTでの1stワンマンライブをSOLD OUT。さらに来年2月より東名阪ツアー、4月には2ndワンマンをO-WESTZepp福岡の2会場で開催されることが発表されるなど、躍進を続けています。

この勢いのままに、駆け上がっていってほしい。活躍を楽しみにしています!

 

[来海しおり]

https://twitter.com/shiori_bunnyla

https://www.instagram.com/kurumi_shiori/

[Bunny La Crew]

http://bunnylacrew.updance-ent.com

https://twitter.com/BunnyLaCrew

https://www.youtube.com/channel/UC6xQL2awDQMVaiwH_RbOXbw

 


ヒトミ(当時:高3)


→ 天野瞳海(nano hand nation)

ダンス未経験でありながら、ダンス歴のあるナナコやリナらに負けじと、どんどん吸収して上達していく姿が印象に残っていました。そして、自分の思いをまっすぐ言葉にできること。ワークショップ最終日のスピーチは胸を打つものでした。

 

その後ひとちゃんは、「夢見るアドレセンス」の新メンバーオーディションに挑み、加入は叶わなかったものの、最終候補の19人に残りました。候補生という立場ではありましたが、3月にはステージに立ち、ファンの前で自分の歌やパフォーマンスを届けるという機会を4人のなかで最初に得たのは、ひとちゃんでした。

ukkaのワークショップでは、やるときめたらやる、というストイックなしっかり者の印象だったけれど、夢アドオーデの一環として行われたおしゃべり配信では、深夜日付が変わっても延々と続き、人懐っこくコミュニケーションをとって、好きなことを喋り始めると止まらず、あたまにつけた天使の輪っかをみんなに見えるようにと縦にくっつけて、ドンガラガッシャンと物を落として、配信に必須のスマホスタンドを壊すおっちょこちょいぶりを発揮したり。そんな愛され要素盛り盛りのパーソナリティをみせていました。
アイカツに憧れて伊達花彩を知り、現場にも通うほどの東北産のファン(藤谷美海推し)だというスタダDDをくすぐるエピソードも、このとき知りました。

 

nano hand nationの結成・お披露目は今年5月。

画像のALTにそっと隠した代替テキスト。「憧れちゃって、…」と綴る文章が素敵でした。
借り物のうわべの言葉ではなく、自分自身にしかない心の内を表す言葉を持ってるひとだ、と、思う。ブログとか、文章系コンテンツ書いたらいいとおもうんだけどなーと、テキストコンテンツ大好き人間の僕は勝手に期待してたりします。

 

ナノハナはまだまだ駆け出したばかり小さなグループですが、
そんな彼女たちの初めてのワンマンライブが、今週末の11月20日(日)に控えています。

グループにとって、ひとちゃんにとっても、大切な一日となることでしょう。アイドルになった天野瞳海をまだ見たことのない人も、この機会にぜひ!

 

[天野瞳海]

https://twitter.com/nanohana_hitomi

https://www.instagram.com/nanohana_hitomi/

https://lit.link/hitomiamano

[nano hand nation]

https://twitter.com/nanohana_info

https://youtube.com/channel/UC9GBexpGebESjH_ELrfdcaQ

 

 

ナナコ(当時:高2)


→ ナナコ (フィロソフィーのダンス中途採用オーディション最終候補)

ワークショップの6人のなかでは、最初からダンスも歌唱も一歩抜きん出た実力を持っていたナナコ。だけどそのぶん高くなる先生方の指摘や要求に苦戦していたり、要領良く吸収していく他の子たちを見ては弱気な顔をしていたり。

それぞれに自分の道を歩き出すワークショップメンバーを思いながら、ナナコはどうしてるだろうなー、と気にかけていたところ、フィロのスのオーディション通過者にナナコがいる、という情報が流れてきました。

 

オーデションの様子は、フィロのスの公式Youtubeチャンネルで公開中です。選考自体は今年の夏ごろに全て終わっており、今は新メンバー・新体制の発表を待つばかり。
順次公開された動画の中から、ナナコがピックアップされたものを、並べて貼っておきます。

www.youtube.com

www.youtube.com

なんだか前より断然いい顔してる!っていうのが第一印象でした。
そして動画を見ていて、あっ!と思ったのは、親指を顔に向けるようにマイクを持つ手を構える姿。

それは、ワークショップのダンスレッスンで空ちゃんがナナコたちに教えていた、マイク位置がズレないようにする意識を身につけるための持ち方でした。

www.youtube.comあの日に学んだこと、今も実践してるんだなぁ、と胸が熱くなりました。
それと、「アイドルになろうと思ってから、1年ぐらい前からボイトレに通っている」という、インタビューでのことば。フィロのスの3次審査があったのは今夏、その1年前はちょうどukkaのワークショップでした。あの日の経験が、ナナコの心に火をつけるきっかけのひとつとなり、今につながっているのだとしたら…と、思わずにはいられません。

 

フィロのスオーデの合格者発表は、今週末、19日(土)の日比谷野音でのライブにて行われるそうです。吉報を祈りましょう。
年齢制限の無いこのオーディションで、経験豊かな応募者が多く集まったなかから、高校生ながら最終の6人に選ばれたこと。フィロのスの4人やsonymusicの方々が、それだけの可能性を見出し評価してくれたことは、ナナコの努力の証です。結果がどんなものであったとしても、積み重ねてきたことを自信に変えて、ナナコらしい挑戦を続けてほしいな、と思ってます。

 

ナナコの参考リンクも載せたいけれど、SNSやプロフィールといったものは無いっぽいので、仕方ないのでフィロのスのtwitterとオーデのYoutubeプレイリストを置いときます。とりあえず最新のナナコを垣間見る場所がここになっちゃう。

[フィロソフィーのダンス]

https://twitter.com/DFP_2015

[新メンバーオーディション]

https://www.youtube.com/playlist?list=PLv8adXLc5EBska1_jWqsowXzZ5h_Ofea0

 


みんな、あのときよりも見違えるほどたくましくなっていて、正直驚きました。

それはもちろん、りなるりも。

 

りなるりのことも、ちょっとだけ。
りなるりの加入が、ukkaと、ukkaをとりまく全てを明るくしたのは、紛れもないです。
4人の頃は、傍から見ても苦しそうだった。今日を迎えることができたのは、結城りなと葵るりがいるからこそです。

この1年余りのふたりの頑張りをおもうとき瞼をよぎるのは、目を合わせ、背中に熱を感じながら歌う、「WINGS」。


あのときが、りなるりにとっての羽化のときだったのかもしれないな、って、思うことがあります。


あのときがいつかは、解釈に委ねます。
でもきっと、ワークショップメンバーひとりひとりにも、今日までの日々の中に、そんな羽化のときがあったはず。そしてこの先にも、また幾度となくあることでしょう。

何度となく己を守る殻を壊して、そのたび真新しい姿を風に晒しながら、進み続ける。
そういう生き方を運命づけられたなかに身を置くのが、アイドルの世界なのかもしれない。その殻を壊す力の源こそが「あこがれ」なのかも、と

 

あこがれをちからに。
誰かにあこがれて、そうなりたいと強く願い、殻を壊して踏み出したように、
殻を壊す勇気を誰かにもたらす存在に、なれたと知る日があなたに訪れますよう。


ukkaのワークショップの動画、公式Youtubeチャンネルに今もすこしだけ残ってます。今を知ってから見返してみると、感慨すごいよ。よかったらお暇なときに。

→ Youtube:ukkaオーディション・ワークショップ 

 

(2022/11/19 追記)

ナナコ改め、本日より、

香山ななこ(フィロソフィーのダンス)㊗🎊🎉🎉🎉✨

natalie.mu

新メンバー加入決定、おめでとう!!!!!


じゃあ、あらためてリンクも貼らねば。

[香山ななこ]

https://twitter.com/philosophy_775

https://www.instagram.com/philosophy_775/

https://www.tiktok.com/@philosophy_775

[フィロソフィーのダンス]

https://danceforphilosophy.com/profile

https://twitter.com/dfp_2015

https://www.instagram.com/dance_for_philosophy/

 

 

「川瀬あやめ生誕ソロライブ~ayamaison2021~」 参戦のレポ

あやめちゃんの20歳の生誕ソロライブ、アヤメゾン2021の参戦記的な、ライブレポ的なやつを書きました。

開催されたのは2021年10月31日、なので300日ぐらい前です。今更ですみません。

その遅くなった言い訳から始めますので、まぁ飛ばしてください。


ukkaの界隈は、ライブのレポや感想ブログを書いてるかたが何人もいらして、読むのをたのしみにしてます。他現場のレポも読んじゃったりして、それをきっかけに興味の幅がひろがったりして、ありがたいです。

こちらは、新井みかんさんによる、ukkaブログ部の方々のtwitterリスト。

リスト:ukkaブログ部


執筆される媒体は、noteが書いてるひと多くて更新も活発なので、リンク置いときます。あとLINEblogだったりアメブロだったり。はてなで書いてるかたも何人か。


そんなわけで、アヤメゾン2021のレポも、たぶん誰か書いてくれるだろなーと思ってた。僕なりの感想は書いた( これ。 )し、全体のレポはいいかなーと。
あとレポって、テーマ設定が無いからどこまででも書いてしまうし、書くほどに自分のきもちわるさを晒すのが目に見えてるんだよなーと。

 

けど結局いまだに、ネット上にはあの日のレポはみあたらず。で、観念して書いてみました。ネットに情報がないことであの生誕ライブが少しづつ忘れられていくのだとしたら、それは抗いたいんですよ。僕の推しのいいところ、めちゃめちゃに詰まってたから。
覚えてる限りのことを、この際全部書きました。書くべきところと省いていいところが分別できなくて。そしたらいらん自分の内情の吐露がふえた。
読んで楽しいレポを毎回のように書いてるひとはえらい!超えらい!最上級に尊敬!!

 

ところで僕はいつも、ライブでメモを取ってます。その日のことを覚えていたいという己の欲がつよくて。
メモ取ること、おすすめはしないです。暗闇で手探りで文字を書くのは、慣れていてもむずかしい。メモに気を取られてライブに集中しきれず乗り遅れたりすると、演者に対して申し訳ない気持ちにもなる…。
以下レポは、そのメモと、ライブ直後に某コーヒー屋さんで記憶を整理して書き出したものを元に書いてます。

ではどうぞ。

 

開場~開演
もう最初に書くけど、当選したチケットは最前列に座れるものでした。
推しのハタチの生誕で、初のソロライブで、人生初の一桁整番を引き当てたこと。それと、あとでも書くけど「白い風」が予告されてたことも合わさり、過分な幸運にずっと情緒がふわふわしてた。嬉しいんだけど、そこまでの徳を積んだ覚えがなくて、無事に行って帰ってこれるか不安になったりしてた。

開場を待つ間、第1部のりじゅ生誕を見たオタクが「2階席のカミテ側にメンバーがいた」としゃべっているのを耳にして、2階カミテの様子も見やすいだろうシモテ側に陣取る。
ステージは左右の端にお立ち台が設置されて、真ん中には手作り感あふれるダンボール製の等身大川瀬あやめパネル。スタッフが「開演までのあいだはステージの撮影OKです」と声をかけて、皆あやめパネルをカメラにおさめていた。

場内のBGMは、あやめセレクトの5曲ループ。
・そこらのやつとは同じにされたくない / 雨ノ森川海(BEYOOOOONDS)
・愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間 / アンジュルム
・私のなんにもわかっちゃない / モーニング娘。'17
・青春Say A-HA / モーニング娘。'17
・ゲッダーン! / ももいろクローバーZ
知らない曲もあったけれど、曲調や声の雰囲気からハロプロってことはわかった。このときはShazamという発想がなくて、歌詞をメモってあとで調べた。Shazamのアプリみんな入れよう!こういうときこそ便利。
この日の夜のSHOWROOMで、「自分の持ってるアルバムCDから指定して、BGM用のCDを作ってもらった」と言ってた。収録されてるアルバムを手に入れなければ、と思いつつまだ買ってないです。ハロプロよサブスク解禁してくれ。

開演時間が近づき、スタッフがおもむろにあやめパネルを袖に撤収する。と、影ナレがはじまる。
しばらく聴いて、高井千帆の声だ!と気づく。B.O.L.Tの高井さんは、高校の3年間を一緒に登下校したあやめちゃんの親友。
影ナレの高井さんは「きっと感動的なライブになるので、今のうちに目薬をさしておきましょうね~。ぴっ!」とおどけて締める。高井さん見に来てくれたのかー、と思ったけれど、この影ナレは収録によるものだったとのこと。

 

影ナレが終わりしばし静寂。と、シモテ奥の暗幕の裏からさっきのパネルと同じ衣装のひとが出てきた。カツカツと靴音を鳴らしながら、こちら側には目もくれず早足に歩いて、すこし顔を伏せてステージ中央に立つ。

なにが始まるんだろう、とすこし呆気にとられつつ拍手を送る。
拍手の音がおさまるのを待ち、ひと呼吸して正面を見据え、「♪ひとりで生きられそうって」と、いきなり歌い始める川瀬あやめ。そこにあとからオケが重なる。合図も何もなくライブが始まってしまった。

M1、「ひとりで生きられそう」って、それってねぇほめているの? / Juice=Juice

イントロなしの「あたま落ちサビ」から始まるこの曲。事前に配信で、「Juice=Juiceも予習しておいてください」と言われていたので、やるだろうと予想はしてた。
しかし、この意表をついたスタートにはめちゃくちゃ驚いた。こうきたか!なにそのかっこいい始まり方は!

迷いとか緊張とか、全く感じなかった。強く伸びやかな歌声と堂々とした立ち振舞いで、すぐに場を自分のものにしてしまう。なんかすごくソロアイドルじゃん!と変な感想をもつ。

しょっぱなの驚きをひきずって、いつもと雰囲気の違う推しにしばらく見とれていた。
そしたら間奏のギターソロの終わり、Cメロが始まる直前のところで、(ぱぱっ)と口でリズムを取るいつものくせを見せる。うわー川瀬あやめだー!と嬉しくなったのはここ。ここで、目の前で歌ってるのが川瀬あやめ、というのがばっちり脳内でつながる。
そして間近で見る推しはやっぱりかわいい。アイメイクがキラキラだなぁとか、いろいろ気づく余裕がやっと出てきた。

M2、ファンファーレ(short ver.) / ukka

あやめフューチャー曲ファンファーレ。すぱーんと抜けていくハイが心地よかった。
ファンファーレはそもそも、ひとりで歌い切れるような曲構成ではないため、「眠るアンサー、見つけたら」など一部のパートは歌唱せず、オケで他メンバーの歌声を流すかたちに。サビの歌唱が途切れたらふつう多少は違和感あるとおもうけど、直後のパートで歌うまっぷりを見せつけて、違和感の芽をかき消してく。それで成り立っちゃう。
ソロのファンファーレはその後の東名阪ツアーなどでもセトリに加わったけれど、このときが初披露だとおもう。生誕でひとりで歌いたくて、ショートバージョンのオケを作ってもらった、と、直後のMCで言っていた。


MC~お悩み相談コーナー

「川瀬あやめの生誕ソロライブにようこそ!」と、MCがはじまる。「こんなにたくさんの人に来ていただいて…!」「二階の奥の方まで!」と素直に喜びを口にするあやめちゃん。「知らない人がいっぱいいる」と驚きをそのまんまの言葉で口にすると、フロアに笑いが漏れた。

歌った2曲のことを少ししゃべって、今日の衣装の紹介。「靴も可愛いの!」と見せる足元は、シルバーのスタッズで飾られた黒いエナメルのヒールの高いローファー。それから、「気づいたかな?」と黒ベースの長いネイルチップも。「普段ukkaではこういうのはつけないんだけど、今日はネイルも可愛くしてもらったの!」「ぶつけないように気をつけなきゃ」。そんなふうに、ひとつひとつ紹介して、かわいいの語彙を多用する。

 
 
 
 
 
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最近気づいたけれど川瀬あやめは、かわいくありたい、かわいい自分でいるのが好き、っていうマインドを無邪気にもつひと。いつもよりかわいく着飾れることがとにかく嬉しそうだった。

 

そして、お悩み相談のコーナーへ。ここがもう、すごかった。
事前募集したファンの悩み事が書かれた紙を箱から引いて、それに即興トークで答えていく形式。箱から引いたお題に即興で話を組み立てる、それだけでも十分高度。
なんだけれど、ひとりで見事に切り盛りする川瀬あやめは、お手本のようだった。

まず丁寧にお題を読む。読んだら、「なるほどねー」とか「どういうこと?」とか、まずそのお悩みへの素直なリアクションやツッコミで場の空気をあたためつつ、自分がどう受け止めたかをはっきり見せる。
そして自分の似たようなエピソードを話して「私もそういうときがある」と寄り添ったり。ときには客席に「どう思う?」問いかけて話題への参加を求めたり、2階席にいるメンバーを向いては日頃の不満をぶつけるような小芝居をしてみせたり。
しゃべる口調やちょっとした仕草でメリハリをつけたり感情の起伏をつけたりして、ひとりで観客を楽しませつつ、喋りながら頭ではお悩みへの答えを整理していく。
そしてさいごに、出した結論を短くまとめて「じゃあ私からのアドバイスは、~~~~です」とオチなりまじめな提案なりで締めて、しっかり終わらせてから、次のお題を引く。

お題のカードとマイクを両方持つことすら、ままならないアイドルも多くいる。そのなかで、司会やアシスタントなしで、ここまでできる川瀬あやめに感嘆しっぱなしだった。SHOWROOMや深夜ラジオの生番組経験と、向上意識の為せるわざだとおもう。時間じゅうずっと楽しませてくれた。

ほんとはもっと事細かく、あそこでのあのリアクションが秀逸だったとか、あの言い方に客席がどっと沸いたとか、書きたいけれど、この先も長いので割愛。

そして、そういうトークや立ち回りの技量だけなじゃく、あやめちゃんの人柄の部分についても、このコーナーであやめちゃんが話したことを思い返して、深く感じ得た。
「川瀬あやめは、人が好き。」
そう気づけたのが、僕にとって、この生誕ソロライブのいちばんの僥倖だった。
そのことについては以前にblogに書いた。僕が本来だれかに伝えたかったことはそっちにあるので、気が向いたら読んでみてください。冒頭でさらっと触れたけど、これ。

mou-dameda.hatenablog.com

このエントリーを書いたときは、ライブそのもののレポは誰かが書いてくれるだろうと思ってた。自戒込めて言うけど、書き残すのだいじ。書いて残そうとしなきゃ残んない。


戻ります。まだ2曲目までしか書いてなかった。さくさく行きます。

M3、214(スキダラケver.) / ukka

どうしようスキダラケですか?を3回リフレインする「スキダラケver.」。中央・カミテ・シモテと走り回ってはレスアピールを飛ばすあやめちゃん。シモテ側にいたので、3回目のスキダラケが間近で見れてお得だった。これでもうチケットの元は取った、したがってこの先は全て純利益。
ソロなので「スイモアマイモ」や「バニラ シナモン ローズマリー クミン」の部分は歌唱せず。そのかわり繊細な振付と憂いを帯びた表情を堪能できて良かった。曲終わりの顎をくっと上げるところ、キリッと見据える表情も素敵だった。

M4、チャイム / 私立恵比寿中学

隣の席のベテランっぽいオタクが沸き狂って泣いていて、きっと思い入れのある楽曲なんだろなぁと、隣で見ていてじーんとなった。僕はこの曲がエビ中の昔の楽曲だということも知らなかったけれど、右手を横に上にと伸ばすサビの振りをその場で真似したり楽しかった。

M5、アレコレしたい! / Juice=Juice

これも知らない曲だけど、クラップがたのしくて沸いた。ここでクラップ入れるとかを、ちゃんとステージから動きでおしえてくれる。そして歌がうまい。
そして間奏で腕をぐるぐるまわしてギターを鳴らす振付とか、たのしそうに歌い踊る。これもまた、あやめちゃんアイドルじゃん!って思ってた。

M6、Be 元気<成せば成るっ!> / Berryz工房

Aメロの「♪ないないっ」のところの歌い方が少しアザトい感じに語尾が跳ねて、めちゃめちゃかわいかったのが印象に残ってる。語尾にハートマークついてる感じ。
後日、本家Berryz工房さんのMVやパフォーマンスをYoutubeで見てみたら、バサッと言い捨てるような、あしらうような歌い方をしていて、あやめちゃんのとは全く印象が違った。
えっ?あやめちゃん、わざと可愛く歌ってたんじゃん!と、そのとき気づいた。なにそれかわいい。

これは完全に想像なんだけど、あやめちゃんが見せたかったのは横山玲奈さんの、この「Be元気」だったんじゃないかな、と僕は思ってる。ハロオタ川瀬あやめが推しメンに据える、モーニングの横山さん。

www.youtube.com

これ。こんなかんじの「♪ないないっ」だった。

ハロプロメンバーによるソロの「Be元気」のうち、当時Youtubeでさくっと検索して見つかるライブ映像は、横山さんのこれと佐藤優樹さんのと、そのたった2つしかなかったんですよ!
僕の想像の根拠はたったそれだけ。でもさ、
ハロオタ川瀬あやめはこの曲の本家本元の歌い方を知ってる、知ってる上でかわいく歌った、ってところまでは確かだと言っていいと思う。
直後のMCであやめちゃんは、「このブロックは、かわいいのブロックにしようと思ってたんだけど、どうだったかな…」と、ちょっと自信なさげに言っていた。その意図が今ならわかる。川瀬あやめの思い描くかわいいは、ど王道ど真ん中のアイドル。


MC~撮可タイム~バースデーケーキ

MCのさいしょに、このブロックで演った曲のことを。エビ中の「チャイム」については「これはワタシ的にエモい曲」「むかしカバーしていた頃のことを思い出す」と思い出を語っていた。
「もう、ダンスができないのよ、まだちいさいから!」「脚のこれとか、全然できなくてさ…」と、左脚を斜めに交差させてからターンする、という今となっては簡単すぎるくらいのことにも苦戦していた当時のことをしゃべっては、2階席で頷くりじゅ・空・もあに、「だったよねー」と呼びかける。

そんなむかしの動画、これの15秒めぐらいに、その、たどたどしいターンが見れる。

www.youtube.com

「いつのまにか、カバーもやらなくなっちゃったから…」と寂しげに言うかと思えば、「まぁ、持ち曲が増えたからだけど!」とドヤって、また客席を沸かせていた。

続いて撮可タイム。エビ・バディ・ワナ・ビーをBGMに、ステージを動き回ってはカメラにレスを振り撒いてく。2階席のメンバーや加入が発表されたばかりのりな・るりにも、しっかりレスを送っていた。途中いちど袖にはけて、「私がヒロイン」のタスキを装着して出てくる。それ要るんか?つけたかったんか?と内心ツッコんだけど、本人はいたって楽しそうなのでOKです。ええあなたこそがヒロインです。
撮可の写真は、探してください。撮るの僕は向いてないので。twitter検索結果へのリンクを置いときます。
→(  twitter検索結果 : [#アヤメゾン2021] ,画像付き


撮影タイムが終わって、「写真を載せるときのハッシュタグは~」と言いかけたところで、HappyBirtydayの音楽にかき消される。「ちょっと!いま喋ってるのよ」とPAに向かって笑いながら苦情をいれるあやめちゃん。
気にせずケーキを持って登場したのは元メンバーの桜井美里。伸ばした髪をビビッドなピンクに染めて、前髪ぱっつんのみっぴ。
「お友達の、桜井美里さんでーす」と紹介して、さっそく「髪どうしたの?」。そりゃ聞きますよね。みっぴは「あっ、髪?やっちゃったぁ!」とあっけらかん。その言い方が最高にみっぴらしかった。

 
 
 
 
 
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ケーキを受け取りながら、長いネイルで引っ掛けないように持ち方を気にするあやめちゃんがかわいかった。
みっぴが袖にはけると、「まさか、プリキュアさんに来てもらえるとは、思わなかったですね~」とMC再開。ケーキを持っての記念撮影では、2階席のメンバーも一緒にピースサイン。カミテのバルコニー席の端の端に座っていた新メンバーのりなるりは、手だけでも画角に映り込もうと思いっきり腕を伸ばしていて、微笑ましかった。

その頑張りが写ってるのが、これの3枚目!

左から、空ちゃん・りじゅちゃん・もあちゃん。で、ここにギリギリ見えてる手が、りなちゃん(上)と、るりちゃん(下)。
写ったぞ!ナイスりなるり!そしてナイスカメラマン!

MCは途中で遮られたハッシュタグの話に戻り、「#アヤメゾン2021」でお願いします、とあやめちゃん。「アヤメゾンはカタカナです!ローマ字だと、スペルとか間違えちゃったりして面倒だから!」と。それをきいてフロアには少し笑いもあふれたけれど、わかりやすさ優先の合理的な判断にナルホドと思った。思い起こせば、「それ9」の略称もそう。「月9」じゃドラマのことになっちゃうから、と言ってあやめちゃんが提唱したんだった。

 

M7、BIONIC CHERRY / ももいろクローバーZ

オケのイントロの「♪ずーっきゅん、ずっきゅん、」が鳴る。マジか!それ来たか!いや選曲天才か!
めちゃくちゃ沸いた。あやめちゃんも歌い出しからステージを動きまわり、お立ち台に駆け上がってはフロアに向かって「いきますよぉー、うぅーーっ ゼット!」と、憧れの存在になりきってはっちゃける。
ハロプロは詳しくないけれど、ももクロはしっかり通ってきたオタクなので、ここは態度で示さなきゃと記憶の限りのつたない振りコピをがんばった。Aメロ前の、挙げた両腕をゆらゆらさせながら沈むやつが久しぶりに楽しかった。
そもそもとして、あの死ぬほど忙しいBIONIC CHERRYを、たった一人で歌い踊れるのはすごい。要所要所の決めの振りやジャンプをよどみなく繰り出しながら、楽しそうにステージを走り回る。
落ちサビではクラップを要求。クラップの音に包まれて「♪ハラハラさせるのや はらはら降る花びらや」を歌い上げるあやめちゃん。
そうだった、川瀬あやめはただももクロ好きなんじゃない。ももクロになりたい一心で二年越しでスタダのスクールガールズオーディションを受けたひとだった。それを思い出して、ちょっと涙腺にきた。

そして、「♪愛をこの手に 愛のイナズマ」のパート直前。あやめちゃんはフロアにむけて、まさかの台詞を呼びかける。

「みんな歌ってー!!!」

マジもマジのトーンで言う。いや声出し禁止なんだってば、とマスクの下で苦笑しかけた。が、今ここでは川瀬あやめはももクロであり、ももクロならそうなのだ。合唱するフロアの景色をお望みなのだ。
応えなきゃならない。なので、大袈裟な口パクで「♪愛をこの手に 愛の稲妻」をエア合唱した。マスクをしててもステージから見てわかるように。せいいっぱいの声を届けているつもりで。
そうすると、フロアの熱を感じながらも耳からはもちろん、あやめちゃんの歌声だけが入ってくる。そしてあたまの中では、リアルのあやめちゃんの声とイマジナリーな自分の声の2つだけが、はっきりと重なって響く。うそみたいだけど、そうなるんですよ。これには全身が震えた。
声出しを禁じられた状況下ゆえの、いくつもの条件が重なって生まれたこの脳内合唱の数秒間は、いろんなものが渾然一体となった恐ろしくエモい時間だった。

M8、キミマミレ / 井上苑子

BIONIC CHERRYの高揚を鎮めてくれる、可愛らしく、切ない曲。後拍のスイングが心地よく、自然とフロアに手拍子が湧く。

この曲の落ちサビの最後、「♪プラネタリウムの星も」のあとの「♪キ・ミ・マ・ミ・レ」はそこだけウィスパーになる。
そのウィスパーボイスになる場面で、ずっと心地よくフロアから鳴らされていた2・4拍のクラップが止まる。止まったことにびっくりした。だってこれ初めて聴くのに、皆が知ってる曲じゃないはずなのに、まるで約束ごとのように自然に音が消えて、あやめちゃんの囁き声だけがふわっと溶けていった。
あやめちゃんが作った、”場”のちからなんだと思う。


曲終わりとともに、あやめちゃんは袖にハケる。ステージの照明が落ちて、奥のスクリーンに映像が映る。

幕間VTR、横浜デートVlog風映像

流された映像は、後日あやめちゃんのInstagramにそのままアップロードされています。文字で説明するよりも、それを見てもらえたらと思う。

 
 
 
 
 
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自然体そのまま。撮影したのがメンバーの茜空ちゃんだったというのもあると思う。
編集は、あやめちゃんが「こころたん」と呼ぶ現場マネージャーさんが担当したと後で知った。マネージャーさん有能!

で、僕にとっての、この日の最大瞬間風速はこのあとでした。

動画のあやめちゃんが観覧車に乗るあたり、BGMが消えるあたりのタイミングだったと思う。
ステージ奥の暗幕の間から、あやめちゃんが目立たぬようにそっと入ってきて、シモテのお立ち台のとなり、ちょうど僕の正面に立つ。
場内は暗く、プロジェクターのスクリーンから漏れる明かりだけ。その淡い間接光をかすかに浴びて佇む、眼の前の推しは、幻影のようだった。
座ったまま、しばらく見とれていた。映像が終わって周りの席の人が立ち上がるので、我に返って自分も腰を上げる。
すこし間があって、眼の前の幻影みたいな推しが、言う。

 

「ねぇ、私のこと、どう思ってる?」

 

M9、I Need You ~夜空の観覧車~ / つばきファクトリー

そういう台詞で始まる曲です。でもこの演出をど正面至近でくらったら、人はそうなる。足の力が抜けた。
ライブで立てなくなるの嘘じゃないんすね。二足で立つとよろめくので、ずっと柵にしがみついて見てた。ピンスポットに優しく照らされて、お立ち台に横向きに浅く腰掛けながら歌ったりする姿が天使だった。このへんの僕はだいぶやられている。
立てた小指を見せながら3つ繰り返す「 I need you. 」の、1個目のyouの言い方があどけなくてかわいい。「あにっ、じゅっ↺」って感じで語尾が弾む。

帰ってからMVを見た。あやめちゃんはこれをやりたかったそう。いいおもいをさせていただいて、ありがとうございます。

www.youtube.com


M10、白い風 / ももいろクローバーZ

イントロで泣きそうになった。ついに来た。
「白い風」を歌うことは予告されていた。前日に行われた「スタプラフェス2021」の終演後の、ももクロYoutube生配信「自由」で。本当はバラすつもりじゃなかったけれど、玉井さんに訊かれてしまったから、そう答えるしかなかったそうだ。

youtu.be

(ukkaの出番は42:50から。あやめちゃんの「歌います」は53:10ごろ。)

川瀬あやめの白い風、僕にとっては「オタク続けていて、いつか叶ったらいいなぁ」って感じの夢だった。それがあした急に叶うと知って動揺した。
けれど、先に知ってて良かったと思う。知らずに目の当たりにしたら、僕はそれを覚えてる余裕もないかもしれない。

紛れもなくそれは、”川瀬あやめの” 白い風だった。
節回しに、ももクロが歌うときのクセを持ってこない。「♪今なら 答え出せそうだよ」の後半で裏声にはいかないし、「♪ただハローとグッバイ」のグッバイを跳ねない。このへんで気づいて、そうか、と思った。ももクロを真似しない。自分の歌で、自分の表現で、この歌を届けるつもりなんだと。
SHOWROOMなんかの個人配信であやめちゃんは、時々カラオケを披露してくれるんだけれど、ももクロに関してはどうしても歌い方を真似しちゃうと言う。それに、ついさっきのBIONIC CHERRYではあんなにもノリノリで、ももクロと自身とを重ねていた。
だからこそ、川瀬あやめらしい歌を貫こうとする姿は、そこに意志を感じられて胸を打った。僕が待ち焦がれてたのって、これだったのかー、と。

あやめちゃんは1番Bメロを歌いながらカミテのほうへ歩いていって、カミテお立ち台横で1サビを歌う。ってことは…。
その確信のとおり、シモテのお立ち台横にも、歌いに来てくれた。「♪そんな風にして明日もまた」から2サビの終わり「♪忘れない ずっとずっと」まで。すこし目をうるませていた。

 

MC~本編終了

このあたり記憶が曖昧だれど、4曲ぶんの曲紹介をして、曲を選んだ理由なんかを話して、今日はありがとうございました、ですぐに袖へとハケていったと思う。たぶん。

 

「白い風」の余韻がすごかった。
あやめちゃんは、「私はいろんなアイドルさんを好きになるし、そのときそのときで、自分の憧れや理想像も変わっていっちゃう」と言う。まだまだ他にも、生誕で歌いたい曲があるそうだ。

スタプラアイドルフェスの第3回は、たぶんない。吉田アナが言う通り、同事務所内といえどレーベルや関係先の垣根を超えて集まることは、ますます難しくなるだろう。「後輩」と括られていた各グループは、とき宣を筆頭に力をつけて、それぞれにアイドル界でのポジションを手に入れようとしている。それはもちろん幸せなこと。

またもう一度「白い風」を見れる機会が来るイメージは、今はちょっと湧かないな。けれど、それでも、何年後かわからないけど、もういちど白い風を見れる日が来たらいいなぁ、オタク続けていたら叶うといいなぁと思う。

 

アンコール

アンコールの1曲目は、あやめちゃんが初めて好きになったアイドルの楽曲だった。

EN1、初日  / AKB48 teamB

チームAとKから遅れて結成され、目の前にはいつも、先に活躍する先輩がいた、チームB。「初日」はそんな彼女たちの、アイドルとして花開くときを夢見て切磋琢磨する日々を謳うアンセム
どうしても重ね合わせてしまう。
スタプラの同期や同世代が、ひとまわり大きな規模の公演を果たしたりメジャーデビューを決めたりと着実にステップアップしていくなか、自分たちだけすこし取り残され気味だった時期。あやめちゃんを奮い立たせてくれたのはこの曲だったのかもしれない。そのストレートな歌詞ひとつひとつがぐっときた。

EN2、タリルリラ / ukka

ただただ楽しいだけの、多幸感に満ちたタリルリラ。
「お前がいちばん、あやめ!」って言えないのはもどかしいな、なんて、ちょっとだけ思ったけどすぐに、そんな小さな雑念もどこかへ飛び去った。
「あそぼうよ」は、親しい人に呼びかけるような、何のてらいもない素直なあそぼうよ。クラップして踊って笑顔で終わる、ukkaの現場でいつも身をゆだねてた、心地よいオーラスだった。

 

MC・スピーチ・終演

「これで、私の用意してきたもの全部です」とあやめちゃん。「楽しくて、あっという間に終わってしまった」と、からっとした笑顔で言う。
曲のことを少し話して、グッズを紹介。トートバッグに大きくプリントされた自分の顔を見せては「写真がすばらしくて、私じゃないみたいで…」と感激していた。ばっちりメイクでキメ顔の写真は少し昔の北川景子っぽさがあって、やっぱりちゃんとスターダストの美人なんだよなぁと改めて思ったりした。

さいごにあいさつのスピーチをして、終演。あやめちゃんが舞台からハケたあとのスクリーンには、冒頭の等身大パネルのメイキング映像が流れる。途中からはエンドロールとなり、ダンボールを床に広げて作業するあやめちゃんをバックに、今回お世話になったスタッフさんひとりひとりの名前が、あやめちゃん独自の親しげな呼び名で紹介されていた。

レポの締めに、スピーチの内容を。
以下は、僕のライブ中に取ったメモと記憶をたよりに、終演直後に某コーヒー屋さんで書き起こしたもの。ここまで書いたものも、そのときの書き起こしが土台だけど。
抜け落ちもあるし、言葉遣いなどは全く正確じゃない。けど、だいたい雰囲気としてはこんなふうでした。

今日は本当に楽しかったです。たのしくてたのしくて、あっという間だった。
こんなにたくさん、私の生誕のために集まってくれて、本当に感謝です。

ハタチ…。もうハタチになってしまった。早すぎて…
ハタチになった感じがしないんです。気持ち的には、まだ16なんです。見えます?16歳に?(会場、拍手)
あ、見える?じゃあみんな、川瀬あやめちゃんは何歳なの?って訊かれたら、あやめちゃんは16歳です!って、教えてあげてください。

アイドルを始めてから、もう7年…。
ももクロさんになりたくてオーデション受けて、7年やってたら、昨日はももクロさんとお話もできて!
もう、友達みたいに接してくれておしゃべりしてくれて、私ももクロに入ったのかな?なんて思っちゃって。もう思い残すことはないですぅーって感じだったんですけど。…

私の片方のおばあちゃんは、私が小学4年生のときに亡くなったんです。なので、私のアイドルのすがたを知らないんです。見せられなかった…。
片方のおじいちゃんが、ついすこし前に亡くなって、
おじいちゃんは、あまり普段はアイドルのこととか話さなくて、あまり興味なさそうなふうだったんだけど、亡くなるちょっと前の日に、会って話すことができて。そのとき、「がんばってね」って私に言ってくれた。

( [補足] 知らないところで、おじいちゃんは見ていて応援していてくれた、ちゃんと言葉にしてくれたから、私は気づくことができた、っていう文脈だと思う。)

その言葉が、支えになっていると思います。
だから、家族にもメンバー5人にもスタッフさんにも、感謝して、ちゃんと気持ちを言葉にして伝えていきたい。

話すことを考えてこなかったので、まとまらないけど、

ハタチ…。ハタチになってしまったっていうのがもう、イヤでイヤで…。(会場、笑)

アイドルになりたくて、こうしてアイドルになることができたので、満足するまでアイドルを続けていきたいです。

新メンバーが入って、たいへんなんだけど。
ほんっっと、たいへんなんです。マイペースで…(小声)。(会場、笑)
でも、6人でいいものが見せられるように、舞浜にむけて、がんばっていきます。

これからも、もっといろんなことができるように、おおきな場所に立てるように、
そのなかで、みなさんの力を借りなきゃいけないときもあると思いますが、
みなさんが私の支えなので、これからも、川瀬あやめとukkaの応援をよろしくおねがいします。

 
 
 
 
 
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以上です。めちゃめちゃ良かったです。
席が良くてシンプルにおいしかったってとこも、まあまあ大きいけど。
けど、それを差し引いても、間違いなく最高の時間だった。自分の推しの人柄や考えてえていることを、今までより一段深く知ることができたし、こんなにすごい人だったんだ、と認識を更新させられました。


このライブの翌月、ukkaは新しい6人体制のお披露目があって、それからすこしづつ、新生ukkaのかたちを築き上げて、今年ついに、メジャーデビューを勝ち取りました。

デビューミニアルバムのリリースは、11月16日。
今年の秋は、ukkaはいそがしくなりそう。なので生誕のライブやイベントがあるかどうかは、わからないかも…。
無かったとしても、そんな理由なら歓迎です。メジャーデビュー日に向けてイベントや媒体露出などが様々待ってるという、今のこの嬉しすぎるわくわくの状況。未来がたのしみです!

というわけでukkaを気になったかたは、リリイベにぜひ!たくさんあるので!
最新の日程は、ukkaの公式LINEアカウントに訊いてください。
これ→ ukka | LINE Official Account を友だち登録して、「スケジュール」または「予定」と打ったらおしえてくれます。

僕らは川瀬あやめソロパートのなにが1番好きなのか。

「みんなは私のソロパートなにが1番好き〜?」

っていうあやめちゃんのtweetへの皆さんの回答がなかなか興味深かったので、集計しました。

へー、そういうの好きなんだねー。っていうエントリーです。

 

えー、集計についてですが、
大量に(5個以上とか)パートを羅列しているtweetは、ここでは省きました。
皆さんのリプ見ると、とっておきの1つ2つに絞って挙げているかたがほとんどだったのと、あやめちゃんの問いかけは「なにが1番好き?」というものだったから。
あと、自分も超悩んで1つに絞ったからっていうのもある。たくさん書くのずるいもん。僕だってありったけ書きたい。

んで、リプライに書かれたパートを逐一拾い上げて、曲名順に並べてみました。結果こんなかんじです。

落ちサビとかラスサビとかブリッジとかはニュアンスで。
一応ここでは、
普通のサビと同じメロディだけどオケが静かなやつが「落ちサビ」で、
ラスサビ前・落ちサビ前とかに登場する情緒的なCメロDメロ的なやつが「ブリッジ」、
って感じに整理してます。


ざっと眺めてみても、
持ち前のパワーで押し出すブレスなしの長いパートや迫真のロングトーン、情感を込めて演じるパート、ちょっとした発音のしかたに感じる個性とか、さらには振りの仕草まで、いろんなパターンの「好きなパート」がある。
ひとつひとつ、あぁ、たしかになぁ、ってなる。一覧を見ながらあやめちゃんの歌声やパフォーマンスを思い出すだけで、たのしいです。

 

…はい。もうこのエントリーここまででいいとおもう。これを肴にいくらでも、あやめちゃんのことを思いふけっていただければ幸いです。
けど、僕なりに考察っていうか感想を。


まずは、めちゃくちゃ票が割れた。ってことですよね。

集計結果、全63票。そこで挙がったパートは全部で47種類にものぼりました。
最も多く票をあつめた「忘れたくはない覚えてて」でさえ、たったの4票でした。本命不在の群雄割拠。

「忘れたくはない覚えてて」の最多得票は、個人的に大納得ではあります。
このパートについては、ファンクラブ会員は、あやめちゃんが上げてくれたボイトレの動画を見よう。リンクを貼れないのが口惜しいけど、アプリ開いて右上のスライダーみたいなの押して、「動画」押して、「川瀬あやめ」押せばそこにあります。見よう!


しかしながら、これが4票という現実ですよ。全投票のたった6.3%。ほかに強いのがいくらでもいる。

投票行動として、敢えて定番を外して人と被らないものを書きたいっていうのもあるかもしれない。だとしても、他にも候補をいくつも出せる、これほどまでにばらける、っていうのが流石なところ。あやめボーカルの多彩さ、奥深さを改めて感じます。

 

あと、こうしてリストアップされたのを見て改めて思ったのが、
「意外と僕らは、なんでもないパートの川瀬あやめが好き。」ってこと。

たとえば、
キラキラの締めを飾る「叫べー」のロングトーンを差し置いて、「まだ足りないの 今よりもっと 熱く強くなれるの」に2票入ってたり。
いつも楽しそうに歌う、それ9のAメロに票が集まっていたり。
リンドバーグのBメロも、確かに心地いいけれど、あの曲の中で4回も登場するフレーズだし。
ほかにも、え?そこ?と意外に思うけれど思い返せば確かに良い、みたいなパートがいくつも挙がっている。

もちろん、ここぞというパートをびしっと決めるあやめちゃんも素敵だけど。
そんなに高い技量を要求されるむずかしいパートでもない、感情を乗せて歌うパートでもない、視線を集める見せ場ってわけでもない、
そういうなんてことのないパートを歌う川瀬あやめを、意外と僕らは好きみたいだ。

特別なパートでなくても、そこになにか「川瀬あやめだ…!」と感じさせる、なんてことないようなとこで惹きつける。そんな歌い手なのかもなぁ。

川瀬あやめが言ってた「大きくなるには」ってこと。~ukkaメジャーデビュー決定に寄せて~

メジャーデビューです!めでたい!!

 

5月5日のukkaのライブ、行ってきました。今秋メジャーデビュー決定のサプライズ発表がありました。

これからお世話になりますテイチクエンタテインメントさん!
栗田社長!こぶしまるくん!山本譲二先輩!どうか末永くよろしくお願いします!


ライブのことは誰かのレポを探してください。とりあえずナタリーこちら。

んで、僕は、その帰りの電車の中で、メジャーデビュー決定の感慨にふけりながら、あやめちゃんがライブの締めのあいさつで語っていたことをぼんやりと考えていました。

すごいこと言ったよな、でもそれって…と。今日のエントリーはそのことです。

 

 

あいさつの要旨は、上のナタリーの記事にも書かれます。全文を知りたいなら、あやめちゃんがブログに載せた元原稿をどうぞ。

ameblo.jp紙を見て読むんじゃなく、頭に入ってる元原稿の台本をベースに語る感じなので、ナタリーのほうが僕があの場で聴いた言葉に近いかも。
それと一応補足しておくと、このあいさつはタイミングとしてはサプライズ発表の前。
メジャーデビュー決定を知らされる前です。なのでもちろん、メジャーデビューのことには言及なく、これは、ツアーを終えてのあいさつ、という位置づけのものです。

 

で、そのあいさつで、川瀬あやめは

・グループがおおきくなる、とは、もっとたくさんの人を巻き込んで仕事ができるようになること
・そのためには、多くの人に、「ukkaはすごいグループだ」「ukkaと仕事がしてみたい」と思ってもらえるようにならなくてはけない

あやめちゃん自身が考え導き出した答えとしてそう明示した。このことが、とにかく胸を打った。

もっと大きなグループになる、とか、もっと売れる、とかいうコトバ。アイドルもファンもよく言いがち。だけど、中身のぼやっとしたコトバだ。
売れるって結局なにを指すんだろう、大きくなるってなんだろう・・・。
それを、自分たちにとっては「ukkaと仕事がしたい、と思ってもらえる存在になること」だと言い述べたことに、心打たれた。

あの場で聞いてたファンみんな、「そっか、ukkaが大きくなるっていうのはそういうことか!」と再認識したとおもう。それを心に据えてすすんでいけばいいんだな、と。

 


そんなあいさつのあと、メジャーデビューの発表があって、終演後の帰り道に考えてた。

今までだって、そうやって、いろんなひとに出会ってきた。いろんなひとに見つけてもらって、ukkaはここまで進んで来たんだよな?
そうやってukkaに気づいて、出会って、ukkaと仕事をしてきたひとのことを、何人も知ってる…。

たとえば、…


まず真っ先に浮かぶのは、作曲家の藤田卓也さん。

桜エビ~ずへの最初の提供曲は「まわるまわるまわる」だけれど、
「さいしょのさいしょ」の原曲となった曲を桜エビ~ずに!と持ってきてくれたことが、出会いだったそうだ。このときはまだ、さいしょのさいしょとはぜんぜん別の歌詞がついていたらしい。

 

ウノーウノの振付を作ってくれた、竹中夏海先生もそうだ。

PASSPOやアプガをはじめ、幾多のアイドルの振付師で知られる竹中先生。
だけど、ukka文脈でいうと竹中先生はそもそも、「ONIGAWARAの友達」です。ONIGAWARAにとって竹中先生は友達であり、兼、振付兼ダンス指導。ときにバックダンサーとしてPV出演*1*2も。
で、そんな友達のつくった「それ9」のトラックを聴いて、「めちゃくちゃいい!これをアイドルにあげちゃうなんて!」と思ったことがきっかけで、そこから桜エビ~ずファンに。オタクに混じってリリイベにも普通に来てくれてた。

みっぴの生誕を兼ねたリリイベに参戦したときのことを、自分の配信番組で語ってたり、

アイドルのパフォーマンス対決企画「ライブスタイルダンジョン」では審査員なのにファン目線で、ありがたくも心配だったり。

と、そんな縁があって、その年の秋にウノーウノ(これもONIGAWARA提供曲)の振り付けを作ってくださった。


そこでいうと、ONIGAWARAもきっとそうだ。

「それは月曜日の9時のように」を作ってくれたONIGAWARA


たしか彼らのインスタの配信だったとおもう。ソースが提示できなくて恐縮だけど、それ9の制作についての話をしてくれたことがあった。
当時、アイドル楽曲大賞の結果は彼らもチェックしていて、「リンドバーグ」が2位を取ったことも知っていたそう。
「楽曲大賞上位を取るグループ、音楽好きに注目されるグループだからこそ、桜エビ~ずのオファーを受けた。」「リンドバーグに負けないものが作れたら自分たちも作家として評価してもらえると思い、本気でいいものを作ろうと取り組んだ。」
そんなニュアンスのことを話していたのを覚えてる。


TBSドラマ「この恋あたためますか」への出演オファーも、そうかもしれない。

スターダストプロモーションという事務所の一員だからこそ、事務所のプッシュとか出演者のバーターとかじゃなく、純粋に見つけていただいてオファーをもらったことは、ひとつの証明のようで嬉しかった。


最近だと、ラジオ日経さんの「ラジオiNEWS」出演もそうかもしれない。

4月30日の鈴木亮さんのブログには、「なぜか局を挙げて推してます」なんて書かれていて。

亮的閑話 第59回 なぜかukkaを局を挙げて推してます ラジオiNEWS | ラジオNIKKEI

そんな番組プロデューサーさんや編成幹部さんの押しのおかげか、すずりょうさんと番組アシスタントの栗林さみさんは5日のライブも見に来てくださった。その感想を綴ったブログには、ファンよりも確かな目線でukkaの魅力を記してあった。

亮的閑話 番外編 おめでとうukka、ライブ最高でした! ラジオiNEWS | ラジオNIKKEI

 

もっといえば、
りなるりのふたりにだって、そうやって出会った。

ukkaに惹かれてオーディションの門をたたいた、りなとるり。公開ワークショップをメンバーとともにするなかで刺激を受けて、このひとたちとアイドルをやりたいと思いを強くしていくふたりを、ファンは見てきた。


マネージャーから「新メンバー決まったよ」と伝えられたとき、4人は4人とも、「りなとるりですか?」と返したという。
新しい仲間がりなとるりでよかった、と心底思う。


そして、たったいまから仲間になった、
これから新たにukkaとともに歩む、テイチクエンタテインメントのみなさま。


どうぞ、よろしくおねがいします!

世に幾多とあるアイドルグループには、
そこにグループを指揮するプロデューサーとか、お抱えのソングライターとか、みたいなキーパーソンがいる例がおおい。
ときにメンバーよりもつよい影響力や存在感をもつ、そういった人物。あそこのグループにはあのひと、といくらでも思い浮かぶだろう。

ukkaには、とくに今のukkaには、そういう存在があまり見当たらない。
意図してそうなったのかはわからないけれど、これもまた、今のukkaの特色のひとつだと思う。
たくさんの人から、いろんな曲とかダンスとかを授けてもらって、そこに彼女たちの持つ表現力やセンスやこだわりを乗せて、ukkaでなきゃ作れないものを作り上げていく。
たぶん、ukkaはそういうグループなんだと思う。そういうふうに色をつくってきた。

だからこそ、テイチクさん!
あやめちゃんが言葉にしたように、たくさんの新たな出会いを、ukkaにもたらしてください。
これから出会うどんな人のどんなあたらしい楽曲も、振付も、演出も、ステージも、きっとukkaにかかればukkaらしいものに。それができる6人だと信じて。

茜空のせつないやの「パターン」を知ることができたら。

2022年2月23日、ukka公式Instagramのインスタライブにて茜空氏より、「”せつないや”は私の中でキャラクターのパターンが有る」との証言が成された。

こちらの34:10ぐらいから。→ https://www.instagram.com/tv/CaUIjf2IjVl/


本稿はこの証言に着目し、茜空の過去のパフォーマンスを紐解くことでその”パターン”の解明を試み、茜空の思い描くせつないやの楽曲世界への理解に近づくことに資することを目的とするものである。


…ものである。
……。

けど、正直ぜんぜんわかんない!!

つーかパターンってなに?
パターンで済むの?
今日のはパターンAだ!とかBだとかCだとか言って、それで済むの?そんな単純な分け方で読み解こうとしていいの?
茜空だぞ?あの茜空をだぞ!?

ステージの茜空をパターンで分けるなんて、サッカーを4バックか3バックかで分けるぐらい雑な話だと思う。
サッカーの戦術戦法は、細かく見てたらきりがないぐらいあって、たとえば「4バック」のくくりの中にも、その種類はもう無限にある。
でも「ディフェンスの選手が何人並んでるのか」ぐらいならば、ぱっと見てわりと判別できるし、そのチームがどういう戦い方をしようとしてるのか、どの選手がどんな役割なのか、見当をつけるためにはディフェンスの枚数を見るのは役に立つ。

パターン。それだけで、全部を把握しきれるわけじゃない。そんなわけない。
けど、ただ、目の前で繰り広げられてるものがどういうものなのか、その最初の取っ掛かりを掴むために、
パターン分けをしたい。
分けたいんスよ僕は。パターンがあるというのなら。
基本中の基本の、最初の物差しがほしい。サッカーを見るときにまず4バックか3バックかを見定めるみたいに。

本稿はそういう己の妄執を、うだうだと書いてくだけのものである。ものであるったらある!

 

「せつないやはキャラクターのパターンが有る」という空さんの発言自体には、驚きはないです。前からなんとなく知ってた、っていうか、感じていた。

僕は現場にたくさん通うタイプのオタクではないけど、そのぶんライブの配信動画はだいたい見てる。気になったことを確認するときにも、まずライブ映像を頼る。

映像配信のカメラが空さんをばっちり捉えるソロのパート。せつないやではソロパートは4つある。

1サビの後半
 ♪右側の横顔が そのままのあなたが いま
 ♪あたしのことをギュッと捉えて 一生離れられないとか なりますように
2Bメロのあたま
 ♪あたしはどうしたらいいの
オチサビ前のブリッジ
 ♪退屈な日々を
オチサビの後半
 ♪傷つけないでよって 言いたいけど ありふれてるから嫌


で、このなかで僕が、その日その日の茜空のその「キャラクター」なるものの違いを感じるのは、


 ♪あたしのことをギュッと捉えて 一生離れられないとか なりますように


ここを、いつも気にして見てる。映像でも、むろん現場でも。ここの空さんがすごい。
歌い方に乗せてくる感情の種類と、その感情をどのぐらいおもてに出すか、また内に秘め隠すか。
と、このソロパートから直後の後ろを振り向いてカミテ側の奥の方へ歩き出す場面にかけて見せる仕草。
そういう機微をも使って、このひとは人を惹き込む。
ここでは歌の巧さでもダンスの巧さでもなく、演じかたで。不思議なアイドルだなぁといつも思う。

このパートの部分は、
ざっくり自分の印象だと、もう全部受け手の僕の主観なんだけど、
シリアスに演じるときと、無邪気に演じるときがある。ってことは前々から思ってた。
複雑な感情をないまぜに抱え込んた女の子、のときと、好きの感情以外の濁りひとつない無邪気な女の子、のとき。
そこに、演じるキャラクターの年齢設定も、あわせて使い分けてる気がする。


空さんは、自分自身の演出プランを決めたり、それをブラッシュアップしたりする。
ある日のブログには、「最近、せつないや(と、おねがいよ)のアプローチを変えた」と書いていたり。

ameblo.jp

実はおねがいよ とか せつないや 前と比べてアプローチ変えたんですよ!なんでかって言うと考え方や捉え方を変えてみたんです。そうするとまた違う風景が見えるから面白いんですよね〜
ってそんな風にその日ごとに色んなことを変えてます、可愛いカッコイイ大人っぽいだけじゃなくいろんな風になれるんだなって思って欲しいし、踊り方もその曲の捉え方も表現の仕方も その日だけの を魅せられたらなと思ってます
ちなみによみうりのホールワンマンのせつないやは世界一可愛いせつないやだったと思います笑

…こういうことを、彼女は考えてるらしいです。

 

さて、「せつないや」の初披露が行われたのは、「ライブスタイルダンジョン2」っていうイベントのとき。
該当の空さんソロパートがこちらです。

2019.10.03 ライブスタイルダンジョン2

youtu.be

初披露なのでこれをプロトタイプ・基準として、いろいろ比べてみましょう。


さっきのブログの日付のすこし前、2020年のNPPでは、こう。

2020.01.03 Newyear Premium Party 2020

youtu.be

キャラクターっていう見方では先の動画と同じ傾向、だろうか。「離れられないとか」で手を伸ばしてる。

 

世界一可愛い、と当時の茜空が言ってた、らんらんホールではこう。

2019.11.24 桜エビ~ず1stコンサート ALL OUT

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これは幼い感じ。歌い終わりに、ちょっと照れるような恥ずかしがるような仕草をみせる。続く2Aのみっぴパート「今日のんきにしていたら」での、小石を蹴飛ばすような拗ねた仕草がかわいいです。

 

2020.10.18 ギュウ農フェス2020 秋のSP

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これも無邪気な感じ。このときは、歌い終わりに、ぴょん、と跳ねながら後ろを向いて、うきうきした足取りで歩き出す。そういう仕草ひとつに、空さんの中にあるこの曲の主人公の姿を見せてくれます。


こうやって、空さんを見るのはおもしろいです。
後から冷静にゆっくり観察するぶんには。

でもライブで、生で、この数多の引き出しのなかから何を不意打ちで出してくるかわからない。って思うと、おそろしいです。
え、いまなにした?いまなんかすごい空さんを見たきがするぞ??ってなるんですよ。

 

そう、だから、パターン。
パターンが有るなら知りたい。知ることができるようになりたい。
そして素早く見極められるようになりたい。今日の茜空のせつないやが採る戦術を、プランを。

なんでかって、
茜空のせつないやには「今日の茜空のせつないや」があるから、だけじゃない。
茜空には、「今日の茜空」がある。


わかりますよね、空推しの皆さん!
「今日の茜空」を、感じる瞬間、ありますよね?
無邪気カワイイ仕様な茜空だな、とか、戦闘態勢バチバチの茜空だな、とか、女優スイッチ入った茜空だな、とか、自分自身が楽しむモードに全振りの茜空だな、とか。

 

あのひとは、意図してやってる。

ってことは、見て感じたそれはそのまま、
「ここではこういう茜空をお見せしますよ!」っていうサインです。

そのサインを受信できたら、そのあとはもう、そこからなにを期待して、どんな茜空を待ちかまえてたら幸せになれるのか、自明のことじゃないですか。
見たかったのと違ったなぁーみたいなミスマッチによるすれ違いは、茜空を見るときは要らないんです。

今日は、この曲では、こういう茜空をお見せしますよ!っていうサインが、たぶんきっと、いろんなところに隠れてる。
最速で気づけるようになりたいです。

 

で、
そんな茜空の生誕ソロライブが、3月12日にあります。
こちら。(1部は芹澤もあちゃんソロ生誕です。)

→ チケットぴあ:ukka presents Birthday Party<2部>茜空 生誕ソロライブ「19-生々流転-」

 

生々流転、だそうです。
とりあえず検索しましょう。 

→ 生々流転 とは - Google 検索


うむ。空さんが決めたタイトルの四字熟語。たのしみですね。
四字熟語でいくと、「茜空の『空』は色即是空の『空』」って話も、僕の中にはぼんやりしたイメージとしてあるんだけど、まとまったら書きたいです。

 

 

(以下、2022/03/19 追記)

このエントリーを書き上げてから10日後の3月17日。
ukkaの冠ラジオ番組「ukkaり娘の浮かれでぃお」で、茜空さんから「せつないや」の解釈と表現についてのこんなエピソードが語られました。*1

以下、ラジオの会話を書き出します。

空)
2020年の、LINECUBE SHIBUYAってところでライブをしたことがあるんですけど、
そのときに、自分の中の表現力を変えたいなと思って、ある曲の歌詞を書き出したんですよ。紙に。
で、それでその文字を見て、書いたりとかしてて、なんか変わるとこないかなって思って考えたら、
「あっ、この捉え方できるんじゃない?」って思った曲があって。
それが、「せつないや」なんですよ。

(中略)

空)
それで、書き出したことによって、新たなその曲の世界観だったりとかを感じることができた、っていうのがすごく…

あやめ)
歌詞の捉え方がね?

空)
そう。思ったかも。

 

ということは、つまり、
LINE CUBE SHABUYAでの「せつないや」は、空さんの新解釈に基づくパフォーマンス!
このライブは、全編が公式Youtubeに動画が上がってます。見直さねば。

2020.12.06 ukka NEXT STAGE TOUR 2020 Final LINE CUBE SHIBUYA公演 

youtu.be


なるほど、言われてみれば!
改めてこうやって見ると確かに、このときは空さんだけが終始楽しそうに幸せそうに演じていて、彼女ひとり違う物語の世界にいるようにも感じる。
そして何度も見直していくと、映り込むどの瞬間の空さんからも、彼女の中に構成された物語がみえてきます。
たとえば、1Aもあちゃんパートが終わって一瞬ヒキの映像になるときの、空さんのすこし上を仰ぎ見ながらくるっと振り向いて歩き出すところの仕草と表情とか。

こういうふとしたとこで、僕は現場で「今日の茜空」のサインに気付けるかなぁ。
自信はないけれど、それが茜空の見せるものなので、なるべく、くらいついていきたいです。